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不倫がバレて追い出された40代妻「義母と夫の世話だけの人生よりも…」

 不倫は夫側がするだけではない。妻もまた、いけないと思いながらも恋に落ちることはあるのだ。  それが露見したとき、夫の不倫なら妻の一存で許したり離婚したりするのだが、妻の不倫の場合は夫の両親を巻き込んでの戦闘となる場合も少なくない。今の時代であっても「家制度への思い」が強い一家や地域だと、妻が家から追い出されることすらあるのだ。
写真はイメージです(以下同じ)

写真はイメージです(以下同じ)

義父母と夫にいびられ続けた結婚生活

 とある地方で生まれ育ったマサコさん(48歳)。25歳のとき、隣町で建設関係の会社の長男とつきあうようになり、26歳で結婚した。相手は5歳年上だった。 「当然のように義父母と同居です。夫には弟と妹もいました。うちは弟がいる4人家族だったんですが、そこから一気に6人家族。  その後、27歳、28歳、31歳と子どもを3人産みましたから、一時期は9人家族。すべての食事の支度や家事は私がやっていました」  20年前のこととはいえ、もっと昔のドラマのような生活だった。つわりがひどいと、義母が「病気でもないのに」と文句を言う。結婚した当時、25歳と22歳だった義弟と義妹は、「お義姉さんの料理、もうちょっと味を工夫して」と注文を出した。 「そもそも義弟も義妹ももう大人なんだから、自立すればいいと思っていました。でも両親が『家にいてお金を貯めろ』と吹き込んでいたみたい。  夫の給料がいくらだったのか私は知りません。義母が生活費を毎月、引き出しに入れておいてくれるからそこから食費と雑費をまかなっていました。私は小遣いなんてもらったこともありません」

買ったものをすべて義母がチェック

義母、彼ママ 高校を卒業してから結婚するまで仕事をしていたが、父親が定職についていなかったため家計は苦しく、マサコさんは給料のほとんどを家に入れていた。だから結婚したときの貯金はわずか。  祖母が心配して少しくれたが、結婚後、わずかな貯金をときどき切り崩すこともあった。 「安い化粧水でさえ、家計費からは出せないんです。義母が買ったものをすべてチェックしていますから。だからどうしても自分の貯金を使うしかなかった」  つきあっているときは優しかった夫だが、結婚後は彼女を守ってくれたことはない。自分は親から生まれたのだから、両親は替えが利かない、もちろん子どももそうだ。替えが利くのは「嫁だけだ」と言われたこともある。  彼女は妻としてはおろか、母としてもまったく敬意を払ってもらえなかった。子どもを産んだことも功績ではなく、「当たり前のこと」で、第一子が女の子だったため、義父母は翌日になってから病院に来たという。
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40歳で春が来た
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