Love

不倫がバレて追い出された40代妻「義母と夫の世話だけの人生よりも…」

家を出ることを決意。が、関係がバレた

 幸せとはこういうものか、と彼女は感じたという。子どもが小さいころは見ているだけで幸せだと思った“瞬間”はあった。だが次の瞬間、義母が子どもを連れて行ってしまったり、「あんたの育児はなってない」と責められたりするので、しみじみと子どもとの時間を味わったことさえなかったのだ。ましてや男女の間での“幸せ”など考えたこともなかった。 「男性に愛されるって、こういうことなのかと41歳にして初めて知りました」 同窓会から始まる不倫関係 それだけに彼女はタカシさんに夢中になった。彼が「今度、迎えに来るから準備をしておいて」と帰ってしまってから、彼への思いがふくらむ一方だった。彼はその後も2度ほど来てくれ、家を出る算段を一緒に考えてくれた。  そして42歳のとき、彼女はついに決意した。子どもたちは当時、15歳、14歳、11歳。上ふたりの女の子はきっと自分についてくるだろう。末の男の子は義父母も夫も手放さないだろうから、秘密裡(ひみつり)にすべてをおこなわなければならない。タカシさんとの計画通り、夏休みに子どもたちを東京へ連れていく許可を夫からとりつけなければいけない。  だがそんなとき、「これは何だ」と夫が写真を彼女に投げつけてきた。数日前、「これが最後。次は東京で会おう」と彼が来たときのふたりの写真だ。彼の車でラブホテルに入っていくマサコさんの顔がしっかり写っていた。

出ていけと言われ、東京へ

「義母は『イヤだイヤだ、どうしてこんな女が。顔も見たくない』と。毎日、介護しているのに……。私はその日の深夜、夫からボストンバッグをひとつ渡され、『荷物を詰めて出ていけ』と言われました。『子どもがいるから出ていきません』と言ったけど、『それならオレたちが家を出る。おまえに二度と子どもとは会わせない』って。  謝り続けましたが、出ていけの一点張り。最後は義母が包丁を持ちだして、『あんたを殺して、子どもたちも殺して、私もあの世へ行く』と叫びだして。いたたまれずに家を出ました」  その日は最寄り駅まで30分近く歩き、駅近くのベンチで一夜を明かした。朝、家に電話をかけると夫が出てすぐに切られた。もう一度かけると留守番電話になっていた。会社にかけて出てくれた社員と話そうとすると、『奥さんと話すとクビになるんです』と言われた。 「タカシさんに電話して、顛末(てんまつ)を話すと、子どものことはあとからなんとかするから、とりあえず出ておいでと言われて。もうどうせこの町にはいられないと東京に向かったんです」 旅 駅ホーム レジャー 帰省 お土産
次のページ 
彼とのつながりは…
1
2
3
4
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ