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マンネリSEXにひと工夫、ライトSMで愛が深まる

 付き合いも長くなってくるとSEXがマンネリ化、次第にSEXレスへ突入……。やがて心も離れていく、なんてことに!?  そんなとき、新たな刺激となるのが、「ライトSM」。  SMというと、ボンテージ姿にムチやロウソクを携えた女王様や、亀甲縛りにされて吊るされる……などのハードな想像をしがちですが、ライトSMはいつものSEXにほんの少し”上乗せ”するだけで、マンネリを脱却できるのです!  そこで、『女流官能作家が教えるライトSM』の著者・大泉りか氏に聞いてみました。ライトSMは、”いつものSEX”にどんなメリットをもたらすのでしょうか? SM, セックス, セックスレス, 恋愛「毎回毎回、決まった手順のセックスで『次は何をされる……』とわかっていてはトキメキもへったくれもありません。そんな『興奮しない、楽しくないセックス』をしていると、セックス自体がどうでもよくなってしまい、次第にセックスレスになるわけです。新鮮味のないセックス→つまんない(女)→反応が鈍くなる(女)→つまんない(男)→セックスレスという流れです。が、そこで、前戯にライトSMを取り入れることで、愛撫にバリエーションが生まれ、セックスレスに陥りにくくなります」  そんなライトSMのプレイ方式は大きく分けて3種類。 ●羞恥プレイ 特に恥辱の感情を高めるために有効なのは言葉責め。嫌なことをされているというのに、興奮していることを指摘するのは、Mの欲情を最高に煽ります。 ●我慢プレイ 我慢を重ね、極限まで緊張した神経がほっと緩んだ瞬間の気持ちよさを味わうのが醍醐味です。 ●隷属プレイ 支配者の命令に応えることでMは達成感を得ますが、それは必ずしもMの望むことではありません。その場合の屈辱感が、Mの興奮を引き起こすのです。  しかし、とてもじゃないがそんなことを言い出せる感じじゃない……という場合、どうすればよいのでしょうか。 「SMと悟らせずにプレイを進める方法があります。グッズなどは使わず、言葉責めや恥ずかしい体位にする、させる。次に疑似拘束です。着ている服を全部脱がさずに、手首のところであえて止めるなどして、拘束感を出す。『両手を組んで、ほどいちゃダメ』と命令する、させるのも良いでしょう。こうして日常のSEXに少しずつ非日常のエッセンスを加えていけばよいのです」  そんなライトSM初心者が取り組みやすいプレイを抜粋してみました。(男女どちらがSとMでも可能) ●診察プレイ 医者役のパートナーに一方的に恥部を観察されたり、じっくりと触れられることで快感が増していきます。 ●オナニー鑑賞 いやらしい姿を見られる興奮。S側の人は、ぜひとも無遠慮な視線と言葉を送ってあげてください。 ●言葉責め SMコミュニケーションには欠かせないプレイ。「スケベな顔しやがって」「この淫乱」「どうしてほしいの?」など。照れていては始まらないので、役者になったつもりで挑戦を。ただし、身体的コンプレックスを刺激するような言葉はNG。 ●メール調教 SがMに命令し、Mはそれを実行した後、Sに報告。オナニーやプチ露出、パイパンなどを実行し、写メなどを送るやり取りが良いでしょう。 ●異物挿入 「本来ならば入れてはいけないものを入れられている」背徳感を味わうもの。衛生面からも、コンドームは必須。 ●窓辺で挿入 「誰かに見られてしまうかも」というスリルを味わえるプレイ。ただし、くれぐれも周囲には注意を払って下さい。 ●女装散歩、痴女散歩 女装に慣れていない男性にとっては、強く羞恥心を刺激されるプレイ。女性もの下着を装着させて会社に行かせたり、男だとバレるレベルで女装させて変態と罵ったり……。痴女散歩は、ノーパン+ミニスカ、ノーブラ+薄着など。 ●拘束具、目隠し、首輪、耳栓などで身体感覚を制限 S、Mともに従属感と支配感を味わえる。 ●身体に落書き 「肉便器」「淫乱」などを身体に書き込むプレイ。油性ペンで書いて、わざと長く残す場合も。  その他、プレイの種類や方法は大泉さんの著書を参照してください。  注意点は、以下のとおり。 ●OKなプレイ、NGなプレイを自覚する  もしあなたがSをすることになったら、相手に怪我をさせないことが最も重要。相手の様子をよく見て、無理をさせていないか、嫌がっていないかを確認しましょう。あなたがMをすることになったら、パートナーにあなたがしてほしいことをきちんと伝えなくてはなりません。 ●ギブアップサインを決めておく  Sにとっては相手を支配し苦痛を与えること、Mにとっては嫌がることで気分が高まるため、どこでストップしてよいのか判断が付きにくいです。そこで、二人だけのギブアップの合図を決めておくことは絶対に必要です。 ●同意を得ないSMは単なる暴力  AVなどによくある「レイプや痴漢をされているうちに感じちゃって……」というのはありえません。好きな相手であっても、嫌がっていることを無理やりされれば苦痛になります。それで関係が壊れてしまう前に、きちんと同意をしておきましょう。  特に、初心者の場合はいきなりハードなことをしがち。 「例えばSMというと、縄を使った”緊縛”をしがちですが、緊縛はSMの中でも最も難しいプレイのひとつで、きちんと縛れるようになるには相当の訓練が必要。意識としては『SMっぽいことを目指す』のではなく、『自分がしてみたい・相手がされたら興奮する』プレイを模索しましょう。といっても、形から入るのはもちろんアリです。手錠・アイマスク・大人のおもちゃ、などを用意すれば、自然とSMっぽいプレイになると思うので、まずはいくつかお道具をそろえるのがいいと思います。また、酔っぱらってすると、互いに気が大きくなってプレイがハードになりがちですのでご注意を」  また、「愛情」を建前に、相手が嫌がるプレイを強制することは控えるべき。大泉さん自身も、苦い思い出があるといいます。 「私自身も、『俺のことが好きだったら……』という正論で諭されたり『受け入れなかったらそれまでしか俺のことを思ってないわけだから、別れる』と脅されたりして、ライターで肌を直焼きされたり、ベルトのバックル側で打たれたことがあります。いま思えばただのDV。とはいえ、ソフトSMでは普通のセックスでは味わえないさまざまな快感を知ることができました。『気持ちいい』ことを知っていることは、人生を送る上で武器になります。『気持ちいいか・良くないか』で判断すると物事はシンプルに進みます」  今の関係性を長続きさせるため、もしくは再び燃え上がるために、ライトSMを活用してみてはいかがでしょうか? <TEXT/ヤサ・グレ子 PHOTO/Iliuha007>
ヤサ・グレ子
やさぐれ系女子ライター。オッサンの皮を被った乙女。本当は可愛いもの大好き。
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女流官能作家が教える 愛が深まる ライトSM

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