車いすユーザーや視覚障害者は電車を利用する際、たいていの場合まず改札で駅員さんにアテンドをお願いします。ところが会社によっては長時間待たされることが多い。そのため、到着時刻が見えにくいのです。なぜアテンドを頼まなければいけないのでしょうか。

「電車に乗るときに、車いすユーザーが駅員さんを呼ばなければいけないのは、ホームと車両の間に段差と隙間があるからです。降りる駅でも手を借りるため、
乗車時に降車駅の職員を配置するまで乗れません。だから、駅に着いてから20分くらい待たされることもあります。乗車してから『
急に予定が変わって、違うルートに切り替えたい』ということってあるじゃないですか。それでも降りられないから、利便性はとても悪いです。
でも、隙間や段差を最初からなくしておけば、自分で乗り降りができるんです。段差3センチ、隙間7センチなら車いすユーザーの90%くらいは自分で乗り降りができます。都営大江戸線は全駅ホームにスロープが設置されていますし、
今では山手線の駅はだいたい1人で乗り降りできるようになりました」