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今年のM-1は“ザ・変化球” アウトロー芸人揃いの決勝全9組を一挙紹介!

ランジャタイ(結成14年目)

数々の事務所遍歴をたどってきた地下芸人のカリスマが、ついに地上波の大舞台でネタ披露する日がやってきました。ランジャタイはツッコミの伊藤幸司とボケの国崎和也のコンビで、王道漫才とは一線を画した狂気じみたネタが特徴の漫才師。現在はサンドウィッチマンのグレープカンパニーに所属しています 強烈なインパクトをぶつけてくる国崎のボケに対し、伊藤のツッコミはツッコミというよりも「諭(さと)す係」。だからこそネタの評価がホームランか三振かの大博打になる可能性も高く、昨年の王者であるマヂカルラブリーの野田クリスタルを以てして「僕らのネタも100点か0点のどっちかと言われてるんですが、ランジャタイに比べればたいしたことないです」と言わしめるほどです。 おそらく今回最も審査員の頭を悩ませるコンビであることは間違いなし。とはいえ、決勝進出者発表後にツイッターでランジャタイがトレンド1位に浮上したことを考えると、視聴者側の受け入れ態勢はバッチリのようですね。

真空ジェシカ(結成10年)

決勝どころか、準決勝まで進むのが今年が初めてという東の新星。慶應義塾大卒のボケ・川北茂澄と青山学院大学卒のツッコミ・ガクの高学歴コンビです。 事務所はアンタッチャブルやおぎやはぎ、東京03などが名を連ねる人力舎ですが、スクールには行っておらずスカウトでの所属という異色の経歴あり。ちなみに、人力舎芸人の決勝進出は2004年に優勝したアンタッチャブル以来の快挙です。(準決勝進出も2005年の鬼ヶ島以来) 漫才は知性を武器にしたぶっ飛んだネタが特徴です。2020年2月放送の『ゴットタン』(テレビ東京)でスピードワゴンの小沢から「シンプルにボケが全部面白い。大喜利が強い漫才」と絶賛されており、芸人界隈では以前から注目を集めていた様子。準決勝のAグループではダントツの量の笑いを取っていたという情報も耳にしています。 初見の視聴者も多そうな分、新鮮さも相まって一気に評価が高まる可能性のあるコンビです。

ロングコートダディ(結成12年)

西の若手を代表するコント師が、M-1でついに頭角を現しました。2020年キングオブコントのファイナリストである彼らは、大喜利技巧派の堂前透と天然ボケキャラの兎によるNSCの同期コンビ。今回はM-1予選最中のコロナ感染やその後の兎の肺炎というトラブルを乗り越えての決勝進出です。 もともとネタによりツッコミとボケの立ち位置が入れ替えているコンビだったのですが、M-1のネタでは堂前がボケで定着している様子。独特のゆるい世界観が持ち味の脱力漫才は、間違いなく「好きな人はドハマりする」タイプ。決勝進出を機に、今後ディープなファンが急増していくのではないかと予想されます。
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見取り図、ハライチらが参加の敗者復活戦も
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