2021年の主役はこのお2人をおいて他にいません。日本中の注目を集めたご結婚騒動は、なかば駆け落ちのような形で決着。
日本雑誌協会代表撮影
思えば28枚にも及ぶ「小室文書」を長時間かけて解読させられたり、小室さんの英語の論文をなんとか訳して読んでみたり、弁護士事務所のサイトをチェックしたり、結婚会見での愛の言葉について考えさせられたり、合格発表の時は国民一緒になってドキドキしながら「K」の欄をたどったり、勝手にやっていることですが、
小室さんが次々と出してくる「宿題」を解くのに明け暮れた1年でした。
帰国時も小室さんはポニーテール姿で登場し、出国時にはダースベイダーをのぞかせたファッションを見せていて、また国民に対する謎かけのようでした。ポニーテール姿のあと、髪を切ってすっきりすることで好印象を高めるというテクニックだったのかもしれません。小室さんのタフさやメッセージ性の強さに圧倒されました。弁護士試験には落ちても、メディアで数字を持っているスターには違いありません。
眞子様が、実は小室さんをプロデュースしていた、という裏事情にも驚かされました。2人ともゆるぎない意思とプライドの持ち主です。結婚を応援してくれなかった国民に対する、怒りが漂うメッセージや眼差しに、どこかM心を刺激され、
やはり国民が何を意見しても皇室には届かないと無力感を覚えました。
国民を翻弄して、日本を去っていったお2人。テレビも雑誌も小室さん眞子さんニュースが途絶えて、すっかり寂しくなってしまいました。NY州の弁護士をもしあきらめられたら、いつでもまた日本に帰ってきて、メディアを席巻してください……。
======
以上、2021年メディアで注目された5組の方々を取り上げさせていただきました。価値観の変化によるキャンセルカルチャーも予断を許さないですが、自分を貫いて好きなように生きても良い、と思わせられる面々に、「風の時代」の指針をもらえたようです。
<文/辛酸なめ子>