――かつみさんもしっかり支えてくださったんですね。
さゆり「かつみさんは、最初付き合いだしたころは、『人に来られたら逆に休まれへんから、見舞いには行かんほうがええねん』くらいの考えの人だったんです。だから私も、『もし病気をしたら、さみしい入院生活を送るんだろうな』って思ってたんですけど……。
いざ私が入院となったら、かつみさん布団を持ち込んで、泊まり込んでずっと看病してくれたんです。そこで、『
ああ、この人と一生やっていけそうだ』って改めて確認できました。お休みをいただいた一ヶ月は、いろんなことを自分の中でもう一回思い返して、次のステップを踏むためにすごく重要な期間でしたね」
――今、当時のさゆりさんのように休みをとるか迷っている方にも励みになりますね。
さゆり「はい! 焦る気持ちもわかるけれど、しっかり休んで元気になったほうが絶対にいいです。私は手術のあと貧血も治りまして、今は血液の値も正常になりました。
それまでは具合が悪いのが当たり前で、座っていても視界が回ったり、立ちくらみがしたりするのを“普通”だと思っていたんですけど。貧血が治って『立ちくらみがしない、吐き気もしない、視界も回らないってこんなに楽なんだ!
なんでもっと早く治療しなかったんだろう?』って思いました。
真面目な方ほど休むことを躊躇してしまいがちですが、ぜひ自分の身体をいたわってあげてください。そのお休みを『神様からのプレゼントだ』って思える日がきっと来ますよ!」
次回は、パートナーやまわりの方と心地よい関係を築くための“ボヨヨンコミュニケーション術”をお送りします!
【かつみ・さゆり】
「どんきほ~て」としてNHK上方漫才コンテスト第17回(’86)最優秀賞、ABC漫才落語新人コンクール第8回(’87)最優秀新人賞など賞を総なめにしたかつみ、桂三枝の弟子さゆりとで「かつみ・さゆり」として夫婦漫才やレポーターとして活躍中。
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かつさゆのボヨヨンチャンネル/Tik Tok:
@katsumi_sayuri
<取材・文/みきーる 写真/林紘輝>