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こんな岩ちゃん見たことない…岩田剛典が『死刑にいたる病』でみせた“根暗キャラ”が衝撃

悪の華の開花宣言

スポティファイジャパン株式会社プレスリリースより

スポティファイジャパン株式会社プレスリリースより

『冬きみ』で、亡き恋人との記憶にけじめをつけるため、海辺で手紙を焼き払い、恍惚とした表情で炎を見つめ、恐るべき鬼面の表情を浮かべていた姿は、忘れがたい。「今、岩ちゃんにいったい何が起こってるの?」と思った。彼が細胞レベルで反応して、演技に何か異変が起きていた。でも、あれは、金山の不敵な笑みに、悪の魅力が宿るための、そのわずかなきざしに過ぎなかったようだ。  あの鬼面の表情を思い返すと、金山を演じた岩田の身体に、今度はいよいよ悪の華が芽吹いたような、美しく透明感のある肌寒さを感じずにはいられない。岩ちゃんの悪役もいいもんだなと、そう思っていると、先日5月3日にSpotify世界独占配信された『BATMAN 葬られた真実』では、正真正銘の悪役に扮していた。  同作では、アーカム・アサイラム(「バットマン」シリーズに登場する精神病院)に収監されている知能犯リドラーを演じる。あくまでオーディオ・ドラマなので、悪役としての表情は見られないのだけれど、リドラーが憑依したかのような低音ヴォイスが、オーディオ世界で底冷えするくらいの恐怖を響かせてくる。金山役で芽吹いたばかりだった悪の華が、岩ちゃんの中でいよいよ完全な悪として開花宣言されたようだった。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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【公開情報】
映画『死刑にいたる病』は5月6日より上映中。
©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
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