――ご自身の中で一番盛り上がったシーンはどこですか?
とある:芸人だった山本さんの話(第7話「容姿いじりはタブー?」)は全然描くつもりがなかったんですが、思いついたら止まらなくなっちゃって、担当さんに相談せずに急に描きました。描いてて気持ちが良かったし、いいリズムで描けたなって。いろんな顔の人が出てくるので、描くのが楽しかったです。

――個人的には第3話のラストで「絶対にその考え方変えてあげるから」って知子と梨花の顔が並ぶシーンがプロレスの演出みたいでかっこよくて好きです。
とある:あのシーンは結構気に入ってますね。ギャグ漫画みたいになってますからね(笑)

――これから『ブスなんて言わないで』を読んでみようという読者の方にメッセージがあれば
とある:皆さんの感想をみてると、とにかく読んでもらうまでのハードルが高い漫画なんだなと感じました。「思ってたやつと違った」と言われることが多いので、きっと読者の方それぞれの「思ってたやつ」が強いんだろうなと。「思ってたやつ」とは違うから読んでみて(笑)
S:連載しているのは、いわゆる女性向けの作品が多い媒体なんですけど、この作品を読んでもらっている層を観ると男性が結構多くて。周りの社内の男性から感想をもらうことが多いです。「美人への復讐劇かと思っていたのに、2話3話と読み進めたら全然違う作品だってわかってよかった」みたいな感想をよく見るので、是非3話まで読んでいただきたいですね。
【第2話&とあるアラ子さんインタビュー後編はコチラ】⇒
漫画『ブスなんて言わないで』作者「男性にとっても、生きてる限り身近な問題」<漫画>
©とあるアラ子/講談社
<文/藍川じゅん>
藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは
永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。