般若心経とは、膨大な大乗仏教の教えをわずか262字に凝縮したものです。
そもそも大乗仏教とは、私たちが普段親しんでいる仏教のこと。大乗仏教は出家者自身だけではなく、他者も共に救われるという柔軟な考えを備えていて、中国や日本で広く親しまれています。

「大乗」という言葉は、多くの人を乗せた乗り物が、彼岸まで導いてくれるというイメージがあるそうで、般若心経の最後には「みんなで彼岸に到ろう」という呼びかけもあります。
そんな大乗仏教の教えが凝縮された般若心経のなぞり書きは、「書く」という行為に集中することで、他の雑念や感覚がシャットダウンする他、心がリラックスし、ストレスも軽減します。
「もっとキレイになぞり書きしたい」「今日はここまでしか進まなかった」このような余計なことは考えず、まずは習慣的に取り組んでいきましょう。毎日続けていくことで、少しずつ心がリラックスできているのを実感できるはずです。
ここまで般若心経のなぞり書きについてご紹介しましたが、なぞり書き以外にも自律神経を整える習慣があると小林先生は言います。一体どのような習慣なのか、詳しくみていきましょう。
①良質な睡眠
睡眠時間が少ないと自律神経のバランスは崩れてしまいます。39~40℃の湯船に15分ほど浸かり、就寝2時間前にはスマホなどを見ないようにしましょう。
②1日1.5リットルの水をこまめに飲む
水は胃腸を刺激し、副交感神経を活性化します。毎日こまめに飲んで、副交感神経を刺激していきましょう。
③首まわりをストレッチする
首まわりには副交感神経に関わりがある「迷走神経」と「星状神経節」があります。日頃から首まわりをストレッチして、こりをほぐしましょう。
④カルシウムで交感神経を落ち着かせる
気持ちが高まっている時は、カルシウムがおすすめです。小魚や乳製品、ほうれん草に多く含まれているので、積極的に摂るようにしてくださいね。
日々のちょっとした習慣が原因で引き起こされる自律神経の乱れ。
今何らかの不調を感じている方は、ご自身の生活習慣を見直し、自律神経を整える方法を実践していきましょう。

小林弘幸先生著『自律神経を整える 般若心経 なぞり書き練習帖』
<文・構成/女子SPA!編集部>