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人間の男だったら、惚れていた…元野良猫のタヌくんの“漢気”に感動

食事は必ず妻子の後に…愛妻家で子煩悩

 本格的に迎え入れた後も、タヌくんの人間への警戒心は薄れません。 こちらを見るタヌ一家 しかし、ぴっぷーさんは健康でいてくれたら、それでいいと思い、無理に人馴れさせようとせず、遠隔カメラでこっそり様子を観察。人がいない部屋の中でウロウロ、ゴロゴロする姿を愛らしく見守っていました。  家猫になっても、相変わらずタヌくんは妻子に優しく、ご飯を食べるのは、いつも最後。 ご飯は妻子の後に「いっぱい食べている子猫がいたら、頭を軽くポンと抑えて他の子に譲るよう促していました。好きすぎるあまり、トトがよろけるほどタヌに強く体当たりしても、避けることなく、トトの好きにさせてあげていましたね」

エイズを発症。抜歯手術後は補液スタート

 そんな生活を続け、保護から2年ほど経った頃、タヌくんは少しだけ人慣れし、人間が撫でることができるようになりました。 リラックスするタヌくん「大きな図体のボス猫が、おずおずと頭をくっつけてくる姿は堪らなくかわいかったです」  微笑ましい日々はずっと続くように思われましたが、2021年、タヌくんはエイズを発症。  口内炎で、ご飯が食べられず、見る見る痩せていったため抜歯手術を行いました。  手術後はご飯を食べられるようになったものの、もともとあった心臓肥大や猫風邪のぶり返しも関係していたのか、痩せていく一方。ぴっぷーさんは、残っている歯の抜歯を獣医師と相談。通院のストレスを考慮し、自宅で補液をし始めました。
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訪れてしまった最期の時
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