News

コロナで児童虐待が増加。子どもたちの“心のケア”の実態は?<漫画>

一定の支援が必要な「境界知能」、診断までつかない「グレーゾーン」とは?

宮口幸治『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』

宮口幸治『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』

「なぜかいつも落ち着きがない」 「ひとつのことが長続きしない」 「ほかの子どもたちとコミュニケーションが上手に取れない」 こうした特徴を持つ子どもたちの対応に頭を抱える親や教育関係者は決して少なくありません。しかし、「実はこうした子どもたちは、知的障害には該当しないけれども平均的な子どもの7~8割の発達年齢ゆえ一定の支援が必要とされる『境界知能』や、何らかの課題があるものの発達障害の診断まではつかない『グレーゾーン』に該当される可能性もある」と語るのが、精神科医の宮口幸治先生です。 そんな境界知能やグレーゾーンの子どもたちの特徴やその対応策を、漫画でわかりやすく紹介したのが、宮口先生による『マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたちシリーズです。

第4巻の舞台は、児童養護施設で育つ子どもたち

マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち4本シリーズでは、小学校の新米教師が同僚の教師や弁護士、児童精神科医、法務教官などと協力しながら、教育現場で出会う境界知能やグレーゾーンの子どもたちの問題に取り組む様子を通じて、彼らが抱える生きづらさやその対処法などを紹介。 長年にわたって医療現場などで境界知能やグレーゾーンの子どもたちとの対話を模索してきた宮口先生ならではの知見が、シリーズの随所にちりばめられています。 第1巻第2巻は小学校などの教育現場を、第3巻では少年鑑別所や少年院など司法の現場を取り上げるなど、様々なシチュエーションで、境界知能やグレーゾーンの子どもたちを描いてきた本シリーズですが、第4弾となる最新作『傷ついた子を救うために マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち4』は、その舞台を児童養護施設に移して展開されます。
次のページ 
虐待やネグレクトを受けた子どもたちを待ち受ける悲しいできごと
1
2
3
4
5
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ