私というものがありながら、風俗に行くなんてとマユミさんは泣いた。夫は申し訳ないと謝ったが、「それならきみには変わってほしい」と言い出した。
そして連れて行かれたのがスワッピングパーティだった。

「夫は主宰夫婦と知り合いだったようです。最初はひっくり返るくらい驚きました。こんな世界にはバチが当たると思った。他の人と話せるようになるまで1年以上かかったと思います。でも私の中にも、自分を変えたいという思いがあったのかもしれない。少しずつその世界になじんでいったけど……。それでも
夫が他の女性と絡むのを見たときは、その女性に殴りかかってしまいました」
そこからさらに1年。気長に妻を見守った夫の心に報いるため、彼女は意を決して顔見知りになった男性を受け入れた。帰りに夫は「家まで我慢できない」と車をラブホテルに入れたという。
「それからは私もけっこう楽しめるようになりました」
夫とのセックスも日常的に復活した。
「
あるとき体中がだるくてたまらなくなって。それが続くので早い更年期なのか、あるいはどこか悪いのかと病院に行ったんです。検査してもどこも悪いところがない。最後に婦人科に行ったら、
医師が『最近、セックスしてますか』と。『はい、毎日のように』と答えると、医師は『
それが原因かもしれませんよ』って。
私、そのころ、『感じる』というのがどういうことかやっとわかった時期だったんです。確かに感じすぎると疲労が激しい。なのにまた翌日してしまう。それで疲れがたまっていたんだ、と。夫に言ったら大笑いされました。3日ほど休んだら、すっかり元気になりまして」
体調不良になるほど「感じすぎた」マユミさんは、セックスへの罪悪感や後ろめたさをまったく感じなくなり、夫とも他の男性とも楽しめるようになった。今ではむしろ、「タブーを冒す快感まで知ったような気がする」と笑う。それでもきちんと信仰心は持ち続けているところが興味深い。