――より大きなステージに立っている自分が想像できるようにと、ガールズたちを、ソロライブに招待する一幕がありました。「先生からは以上です」とすこし照れ笑いを浮かべていたØMIさんの表情が印象的でしたが、先生からアーティストという新しいスイッチができた感覚でしょうか?ØMI:僕もどういう立場なのか、あのときはあんまり分かっていなかったかもしれないですね(笑)。みんな礼儀正しい生徒のようでした。
――その場面をみて、ふと思い出したのが、前回のインタビューで、ØMIさんが自分のことをライブアーティストと定義されていたことです。すべての活動がライブに繋がるんだと。今回プロデューサーを経験したことはまた別方向からのライブへのアプローチになりましたか? ØMI:そうですね。もっと自分の殻を破ってほしい、もっと成長してほしいという思いを彼女たちに投げ続けた1年でした。一方で、彼女たちとともに自分も成長しなければならないとも思いました。自分の経験に基づいた物言いで、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいとだけ伝えるのではなく、彼女たちが走るときは自分も走るし、彼女たちが歩くときはぼくも歩く。それが自分が思い描くプロデューサー像の理想です。
最終的な合格者となった7人の人生が大きく変わりましたが、彼女たちに合格を発表した日は、僕の人生が変わった日でもある。彼女たちが成長していく歩み方は、イコール僕の歩み方だと思うんです。ここまで見届けたから終わりではなく、この先のデビュー、そしてデビューの先まで、いつでも同じ目線に立って話したいなと思います。
それによって自分も成長していると思います。また自分がステージに立つとき、ファンの方々が僕の姿をみて、今回のオーディションによって養ったことをライブパフォーマンスとして大きく感じ取ってもらえたらいいなと思います。
――それが自分の中の「ANSWER」のひとつになっていたりはしますか?ØMI:これまでの僕は、こんなプロデューサーになりたいと思う自分、三代目JSBの一員としてヴォーカリストを担う自分、ソロのアーティストとしてソロの世界を描く自分、とどこかで使い分けていました。でも、ソロ名義「ØMI」でコンセプチュアルな世界観を追求した「ANSWER」シリーズを作ったり、全国9会場17公演を回るアリーナツアー『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER…”』やオーディションをやっている間に、当たり前のことですが、僕はひとりしかいないと気づいたことは大きかったです。