登坂広臣“ØMI”独占インタビュー「心ではずっと泣いていた…」オーディションの裏側を語る
取材を終えて…
三拍子揃った超人的プロデュース力
ところで、普段なら今市隆二さんのようなR&Bシンガーのマチュアなトラックをヘビロしている筆者だが、今回ばかりは、ØMIさんが音楽的なルーツとするEDMの重低音に身体がうずいた。
2次審査で、ガールズたちが思い思いに踊ったナンバー「Can You See The Light」やアフロジャックがサウンドプロデュースを手掛けたソロ1stシングル「WASTED LOVE」を取材準備中に、いったいどれだけヘビロテしたことか。そこには、こうしたダンスナンバーが夜更けのクラブフロア空間に轟いたら、どれほどノれるだろうかと、身勝手だけれど、切実な夢想が織り込まれてもいただろう。
ともかく、それだけ、リスナーの心を捉えて離さない求心力と中毒性があるのが、いかにもマジカルなシンガーの趣きだ。マジカルな閃きと言ってもいいかもしれないが、この閃きは、どちらかというと、ジャズのグルーヴ感に身を委ねる瞬間に似ている。なるほど、取材部屋で、どしっと構えていたØMIさんの余裕を感じる居住まいは、EDMではなく、どこかジャズ的に成熟したものだった。
取材者に紳士的な対応をする人間性、ドームでファンを熱狂させるカリスマ性、そしてガールズグループを編成するために骨を砕くプロデュース力。ここまで三拍子揃ってしまっては、超人と呼ぶほかないではないか!
【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
<取材・文/加賀谷健>
- 『~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z』より(提供:テレビ東京)以下同じ










