「これあげる」ゴミを押し付けてくる友人夫婦にモヤッ、ドン引きの中身って
知り合って仲良くなった夫婦なら、いい関係でいたいと思うのは当たり前ですよね。でも、「友達」だとこちらは思っていても、相手にとってはちょっと違う存在かもと気がつくと、それまで向けていた好意も消えてしまうもの。
美恵さんがその夫婦と知り合ったのは、娘が通う小学校のPTAでした。部会で隣の席になったとき、夫婦で参加しているのが珍しくて思わず声をかけたそうです。
「おふたりとも笑顔で『うちは自営業で時間があるから』と話してくれて、我が家は夫が忙しくてPTAは私しか動けなかったので羨ましいなと思ったのを覚えています。子どものこととかいろいろ話していたら近所だとわかり、それからお付き合いが始まりました」
LINEのIDを交換し、それからは世間話や家族のことなどを少しずつ話すようになった美恵さん。
あっけらかんとした性格の奥さんと、おおらかな雰囲気だけど存在感のある旦那さんは、時間のあるときなど美恵さんを気軽にお茶に誘ってくれて、家にお邪魔しては三人で話すときが多かったといいます。
最初のうちは学校のことなどで盛り上がることが楽しかった美恵さんですが、「たまに困った」のは、野菜のおすそ分けで連絡をもらい「今うちにもたくさんあるから」と断っても家まで持ってきたり、忙しくて遊びに行けないと話しても「ご飯を作ったから待ってる」と子を連れて遊びに来ることを強要されたり、向こうのペースにのまれること。
「押しの強い夫婦だなと思っていました。でも、好意で野菜を分けようとしてくれるのもわかるし、むげに断るのが申し訳なくて、本当はいらないけれどお礼を言って受け取ることがよくありましたね」
そんな美恵さんの気遣いを知ってか知らずか、ご夫婦はそれからも「余っているから」とノートをくれるなど、一方的な関わりを続けていました。
「仲のいい友人に、ゴミを渡しますかね?」
佐々木美恵さん(36歳)は、PTA活動で知り合った夫婦との短い付き合いを振り返りながら苦い顔で言います。
それまでの違和感がはっきりと形になった瞬間について、お話を聞きました。