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今市隆二の“色っぽさ”が限界突破。イケメンとLDHを愛する記者が語り尽くす

今市隆二のすべてを物語るもの

 今回のライブでは重低音のビートが、ずしんずしんとかなり強く振動してきたが、歌詞を耳でキャッチすることも忘れなかった。今市が作詞に初挑戦したのは、三代目JSBの5thアルバム『PLANET SEVEN』(2015年リリース)に収録された「PRIDE」だった。作詞第2作、記念すべきソロ初楽曲「ALL LOVE」も同アルバム収録曲。「すべてを愛して」と書かれたように、そのときの自分が感じる等身大の「愛のテーマ」になった。  2018年に1stシングル「ONE DAY」でソロデビューしてから、4年以上が経つ中で、彼の歌詞世界は、ストレートながら奥行きを持たせてきた。三代目JSBのデビューからは丸12年。ヴォーカリストとして、音楽をこよなく愛するひとりのアーティストとして、こんなにも楽しげで、自由闊達で、豊かな表現性を磨き上げた。  ライブMCでは客席へ何度も「ありがとう」と口にしていた。客席は温かい拍手で応じる。何度も何度も、そんなやり取りが繰り返された。「ありがとう」が持つシンプルな言葉の響きは、音楽(R&B)そのものに対して、客席のファンに対してストレートな愛を表明してはばからない今市には、ぴったりな言葉である。  正直でシンプルな温かみのある人柄をにじませながら、そしてときに涙を浮かべて瞳を潤ませる。2017年に敬愛するブライアン・マックナイトのLAの自宅で共作した「Thank you」を歌うアンコールは、今市隆二のすべてを物語る瞬間だった。その思いもまた、R&Bマナーを守り続ける隆二さんなりのChanging sameなもの。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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