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話題沸騰のドラマ『silent』、最終回への想いを村瀬健Pと脚本家・生方美久が語る

今季、大きな注目を集めているドラマ『silent』(フジテレビ系、木曜よる10時~)。放送後は毎回のようにTwitterトレンド1位を獲得し、民放公式テレビ配信サービス「TVer」では「民放歴代最高」記録を更新し続け、『silent シナリオブック 完全版』には発売前から予約が殺到しているそうです。その『silent』も、いよいよ終盤。
川口春奈

川口春奈が演じるヒロイン青羽紬(C )フジテレビ

「嫌だ、終わりたくない」と村瀬P

そんな折、このドラマのプロデューサーを務める村瀬健さんが11月23日にこんなツイートをしました。 「上がってきた最終回の初稿を読みながら色々考えてるんだけど、僕自身がロスになりかけてる。みんなと会えなくなるの嫌だ。紬も想も湊斗も萌も光も奈々も春尾さんも律子さんも。真子も拓実も田畑もゆかこも澤口さんも美央さんも華も隆司さんも古賀センも。会えなくなるの嫌だ。終わりたくない。#silent」 すると、このツイートのコメント欄には、「最終回というフレーズを聞きたくない」「終わってほしくない」といった声が続出したのです。「ああ、まさに私も同じ気持ちだ」と共感する人も多いのではないでしょうか? とはいえもちろん、泣いても笑っても最終回はやってくるわけですが、ラブスートーリーとしての結末が気になりつつ、それよりむしろ、紬や想、湊斗、奈々、春尾……だけにとどまらない、すべての愛おしいキャラクターたちの物語をずっと見続けていたい、という表現のほうがしっくりくるような……。 実は視聴者をそういう気分にさせたのは、演じる役者さんたちの魅力もさることながら、「結末ありき」ではないこのドラマの作り方とシナリオにもあったのです。
silent シナリオブック

『silent シナリオブック完全版』12/24発売

キャラクターの気持ちで物語を動かしていく

「今回は、人の感情で物語をつくろうっていうのは最初から脚本の生方(美久)さんとすごく話していたんです。何か事件を起こして、その事件をきっかけに話が展開する、みたいな作り方ではなくて、それぞれのキャラクターの気持ちで物語を動かしていこうと。だから結末をどうするかっていうのも最初から決まっていたわけではないんですよ」(村瀬プロデューサー) 『silent』というタイトルは、「音のない世界で生きている人物が聖なる静寂の夜に向かう物語」をイメージしてつけられたそうですが、このドラマに漂っているのは物理的な静けさだけではありません。わざわざ誰かが物語を展開させるための事件を起こすようなことはなく、そういう意味での「静かさ」もあるドラマなのです。
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結末は決まっていなかった
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silent シナリオブック 完全版

放送されなかったシーンも含めた完全版の脚本に加え、名場面を振り返るドラマのハイライトシーン、脚本家・生方美久×プロデューサー・村瀬健の対談も収録

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