夫に懇願されてスワッピングパーティに出向いたミカコさんだが、そこで繰り広げられている「肉欲のぶつかり」に呆然とした。
「思わず、汚い、こんなの嫌とつぶやいてしまったんですよね。主宰のご夫婦に『
あなたにはこっちの世界を理解するのはむずかしいかもしれないですね』と言われました。それはそれでまたショックで……。馬鹿にされているような気がしたんです」
常識と常識破りの対比、常識から逸脱しているほうが偉いと言わんばかりの言い方に、ミカコさんは反発を覚えたという。
「私はまじめにきちんと生きていくのがいいと思っていました。それなのにあんな非常識な人たちが楽しそうにしているのがおかしい、許せないと感じたんです」
「価値観をぶっ壊した先に何があるのか知りたくない?」
帰宅してから夫と話しあった。何が楽しいのかわからない、ふしだらなだけ、そこに愛はないと彼女は断言した。
「僕たちも人生経験を積んだから、価値観が凝り固まってるよね。それをぶっ壊した先に何があるのか知りたくない? 夫はそう言ったんです。私は正しいことを言ってると思うと反論したら、
正しいことが楽しいとは限らないよ、と」
今まで知らなかった世界を見たい、そこへ入っていきたいと思う僕がおかしいのかな、と夫は言った。
「誰に迷惑がかかるわけではない。脳内を柔軟にしたら別の世界を楽しめるかもしれないと夫に説得されました。それがコロナ前のこと。思い切って一歩踏み出そうとしたところにコロナ禍が起こって。だから
2回ほどしかパーティには行っていないんです」
だから、自分が「あちら側の人」になれるかどうかはいまだにわからないと彼女は言う。
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