そんな鋭い眼光で男性たちをチェックする彼女たちが反応したのが、都内の大手商社に勤める“レアキャラ”の男子Bでした。
「Bへ仲良く話しかけていた男性陣に、女性たちが割って入って。一気に取り囲まれて質問攻めにされていました。でも私が聞いた話では、
Bは3年付き合った彼女と婚約したばかりのはず。女子たちも早々にあきらめて退散するのかなと思っていたのですが……」

なんと取り巻きの女性たちはBの近くから離れず、しかもそのうちの一人は隙を見て、「何かあったら相談にのるからねっ」といいながらLINEのIDをちゃっかり交換していたそう。
「何かが始まる、いけない瞬間を見ちゃった気分ですよね……。Bくんは結婚前で『仕事と彼女との結婚準備で、気が休まる暇がない』って愚痴っていて、一人の女子は『かわいそう~』をひたすら連呼。いや、あなた微塵(みじん)も思ってないでしょうって突っ込みたくなりました」
30歳目前の同窓会ということもあり、なにかと焦りや思いつめるところもある、繊細な時期なのでしょうね。
「繊細というか、なんというか……(苦笑)。もう私の気分は、ドロドロの人間関係や欲望がうずまく、昼ドラを見ている気分でした。
そうそう、その後はBと仲の良かったほかの上京組の男子たちも来て、もうそこだけ合コンや街コン会場のように盛り上がりはじめたんです。キャピキャピと甲高い声がうるさいくらい聞こえてくるし。でも上京組の男子3人全員が『彼女もち』だったらしく、その瞬間
黄色い声のトーンが一気に変わって、“聞き取り”が始まったんです」