数年ぶりに肉を食べた衝撃。20代女性がヴィーガン生活をやめた理由
「私はここ数年ダンスをやってるんですが、ファーを使って衣装を作ると、動物愛護の観点から目くじら立てて怒る人がいる。私の先生も『本当は私にもファーを使った衣装作ってほしいけど、使ったら何言われるかわからない』なんて言ってますね」
「その是非はさておき、コミュニティに属してしまうと何かしらの同調圧力が発生する、ということだなと。私がベジタリアンやヴィーガンをやっていたときはソロ活だったので、そうした圧力からは解放されていた。だからちょっとしたきっかけで、簡単に沼抜けできたのかもしれません」
当時はヴィーガンがあまりメジャーでなかったので仲間が見つかりにくかった。SNSが発達していなかったことも大きそうだ。
「まだネット接続も、電話回線を使ったダイヤルアップでピーヒョロロの時代ですからね。多少ネットの掲示板なども利用していましたが、横のつながりは必要としていなかった。それに加え、私に人を支配したい欲望がまったくなかったことも関係しているかもしれません。体験談を語って広め、いまでいう信者ビジネスのようなことをやる発想もなかった。もし私が集団を率いるのが気持ちいいと感じるタイプだったら、地方に移住して仲間と農園やってカルト村を運営していたかもしれませんね。もしくは吉川ひなのみたいに、ハワイで水中出産していたり」
ヴィーガンという沼から出てきて20年ほど経ったいま、SNSで見かける過激なヴィーガニストを見て「ちょっとお怒りを鎮めたほうがいいのでは」と感じている。
「小学校の前で血まみれの牛の写真を掲げて『ヴィーガンになろう』と子どもたちに呼びかけた出来事とかありましたよね。あそこまでいくと、もうテロみたい。SNS投稿にも過激なもの、たくさんありますよね」
「その是非はさておき、コミュニティに属してしまうと何かしらの同調圧力が発生する、ということだなと。私がベジタリアンやヴィーガンをやっていたときはソロ活だったので、そうした圧力からは解放されていた。だからちょっとしたきっかけで、簡単に沼抜けできたのかもしれません」
当時はヴィーガンがあまりメジャーでなかったので仲間が見つかりにくかった。SNSが発達していなかったことも大きそうだ。
あの芸能人みたいになっていたかも
過激なアクションを見て思うこと
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。お気軽に、山田ノジルnojiruyamada@gmail.com まで、ぜひご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。


