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数年ぶりに肉を食べた衝撃。20代女性がヴィーガン生活をやめた理由

「自分自身がソロでやってたときは、苛立ちがありましたが、攻撃したいというか気持ちにはならなかったので、あの攻撃性は何なのか。ちょっとわからないですが、想像するに同士とフォローしあって集団意識を持つと気がデカくなるし、あとこのメンバーがいれば世界を変えられる! みたいになるんでしょうか」

大事なことをしていたはずなのに

また昨今はSDGs需要に乗っかって、勢いづく場合もあるだろう。エコ、エシカル、サステナブル。こうしたキーワードから、何かしらの沼へ入っていくケースも多そうだ。 ヴィーガン体験談202303-3d環境意識そのものは大切なことだが、実は逆効果であるのに妄信したり(例・川やプールに投入されるEM菌団子)、社会と断絶してしまうような極端な思想の団体にハマるなど、困った話は日々聞こえてくる。

上から目線は気持ちがいい

「健康問題、人間関係、承認欲求。自分自身もいろいろ危ういところにいたんだなというのは、いつも感じています。そしてあの、肉を食べている人を、上から見下ろす感覚。いまはもうヤバい思考だと思うけど、あれはあれでやっぱり気持ちいいものだということも思い出します。苛立ちと気持ちよさの、両方です」 それを味わいつつも、無事俗世へ帰還できて何よりである。 <取材・文/山田ノジル>
山田ノジル
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。お気軽に、山田ノジルnojiruyamada@gmail.com まで、ぜひご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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