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DV夫に“復讐”した妻と、自殺未遂した夫。全力で傷つけあった夫婦に「予想外の結末」が|ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』

馬場ふみか演じる専業主婦がモラハラ夫に復讐しようと計画するドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(テレビ東京系、火曜深夜0時30分~)がついに最終話を迎えました。話題のドラマを、夫婦関係について著書多数の亀山早苗さんが読み解きます(以下、亀山さんの寄稿)。
ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』

ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(画像はリリースより、以下同)

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妻を流産させたモラハラ夫に“もうひとりの人格”が

夫のDVに悩んだ妻が、夫を社会的に抹殺しようとする復讐ドラマとして始まったこの作品だが、途中から夫が父親から激しい虐待を受けていたことによって解離性同一性障害(多重人格)となったことがわかる。妻に、夫を社会的に抹殺させようと手助けしていたのは、夫のなかのもうひとりの人格だったのだ。 最終話のタイトルは、「終わりと始まり」である。大輔(野村周平)が自殺を図ったと連絡があり、妻の茜(馬場ふみか)が病院に駆けつけた。大輔のPCの画面には「茜さん、もう奥田大輔のことは忘れてください。あの男は子どもを流産させたのです」という文章が残されていた。

夫さえ、妻さえいれば、じゅうぶん幸せだったのに

茜は、大輔と出会った日からの5年間を、日記を見ながら思い返していた。好きでたまらなかったから、婚姻届を出した日に泣いたこと、大輔がいれば幸せだと思っていたこと。意識を取り戻した大輔もまた、「茜さえいればじゅうぶん幸せだった」と思っていたと記憶を蘇らせる。 ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』それなのにどうしてこんなことになってしまったのか。虐待によって生まれたもうひとりの人格、PTSD、そして仕事で追い込まれていったことなど大輔は少しずつ病んでいった。そして仕事で朝帰りになったとき、茜に「連絡くらいくれても」と言われて「めんどくせえな」と怒鳴りつけるのだ。そこから大輔のモラハラが始まる。父親と同じことをしていると気づきながら、自分を止められなかった。
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傷つけあった夫婦の「結末」は?
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