海外の富裕層向け通訳スタッフも…驚きのサービスに目を丸くする日々
また、クリニックには海外からの患者も通院。
特に“昔ながらのお嬢様”といった雰囲気の中華系の富裕層の方が多くいました。
驚いたのは、クリニックには、そういう方に向けた中国語の通訳を行うスタッフが在籍していたこと。
海外の患者向けの対策を取っているラグジュアリーっぷりに「ここは本当に、私の知っている日本?」と何度も疑ったほどです。

その他にも、待合室ではタワーマンションの広告を見ながら談笑する夫婦を見かけることもしばしば。
「費用が嵩む不妊治療を受けながら、タワーマンションを買える余裕もあるのか」と、羨ましくて仕方ありませんでした。
「採血した血が、高価なバッグについたら……」と緊張
体外受精では、薬で排卵をコントロールをする「ホルモン補充周期」と、自然な排卵後に移植を行う「自然周期」という方法があります。
筆者が通院していた不妊治療クリニックでは、自然な排卵後に移植を行う「自然周期」がメイン。
「自然周期」は薬をあまり使用しない分、こまめに採血をして採卵に適したタイミングを取る必要がありました。
そのため、多い時は週に2~3回採血することもあったのですが、その度に緊張したのも事実。

それは注射が怖いからではなく「もし私の血が誰かの高価なバッグについてしまって、弁償することになったら……」と緊張してしまったからでした。それゆえ、隅っこで大人しく座っていたのを記憶しています。
その後、私は無事1回の採卵、移植で妊娠し、すぐに不妊治療クリニックを卒業することに。
周りがお金持ちだらけの空間は気を使うこともありましたが、富裕層向けのクリニックゆえのホスピタリティ溢れる丁寧な検査をしてくれたと思うので、今となっては通院して本当に良かったと思っています。
<文/みくまゆたん>