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夢追う32歳男性との“しんどいデート”にゲッソリ。「もう付き合えないです…」

 一昔前まで、ごく一部の人が目指す世界だった声優業は、今や小中学生が将来なりたい職業ランキングで3位に入っているそう(2021年発表のニフティによる調査)。ただし、プロの世界で活躍できるのはほんの一握り。  今回はそんな“声優の卵”と付き合うことになった女性のお話。東京都在住の高木雅美さん(仮名・32歳)。マッチングアプリで出会った、声優を目指す男性との苦い経験を語ります。

声優志望の男性との出会い

デートするカップル

※イメージです

 当時、3つのマッチングアプリに登録していた雅美さん。相手選びで大切な条件は「夢を持っていること」だったそうです。そんな雅美さんの目に止まったのが “声優” という夢を持っている健二さん(仮名・32歳)でした。 「女性からメッセージを送るのはどうかな? と思いましたが、あの頃は早く相手を見つけたいという焦りもかなりあって。私、昔から、男性が夢を語る姿にキュンとするんですよね」  雅美さんが送ったメッセージは健二さんに届き、2人はデートする事になります。 「思っていたより積極的なタイプで、待ち合わせ場所や日時もしっかり決めてくれました。はじめてのデートでは彼の行きつけのレストランでパスタを食べながら、お互いに好きなアニメの話をして盛り上がりました」  いい声を出すためにお酒を飲んでいないという健二さんの真面目な姿勢に、雅美さんは惹かれたと言います。

デートなのにガチ稽古

「2回目のデートは、アニメ映画でした。話題のアニメだったので楽しみにしていたのですが、彼はそのアニメがとても好きで一人で観に行っていたみたい。私とのデートで6回目の鑑賞だったそうです」  雅美さんは映画に対する健二さんのものすごい熱量を感じ、映画の感想すら言えませんでした。そして、映画の後に行った公園では、健二さんのデート次のプランが展開されます。  そのプランは、声優の稽古でした。 「彼は映画の登場人物の声を真似し、『自分の声の感じと映画の主人公の声はどこが違う?』『このパターンとこのパターンはどっちが似ていると思う?』と私に判定を求めてきました」  その声は公園中に響き渡り、雅美さんは顔から火が出るほど恥ずかしかったそうです。
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さらにダメ出しまで…帰りたい
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