異例の「同局2クール連続主演」坂口健太郎はなぜ抜擢され続けるのか
主演作が続くならまだしも、同じテレビ局のドラマ作品で2クール連続主演というのは、さすがに驚く。
そんな離れ業をやってのけてしまうのが、坂口健太郎という人である。
『Dr.チョコレート』(日本テレビ系、土曜よる10時放送)と『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系、日曜よる10時30分放送予定)での連続主演は、彼なら当然だと納得がいってしまうのである。
「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、”坂口健太郎、ワクワク事件”と命名する今回の連続主演を読み解く。
あれは、事件だった。2月24日、日本テレビが、4月期土曜ドラマと7月期日曜ドラマの主演俳優を発表した。リリース解禁されたポスターには、黒と赤の背景で半々の坂口健太郎がピースをして写り、「坂口健太郎、2クール、2COOL。」というフレーズが。
土曜日と日曜日で、放送枠は違えど、同じ局のドラマ作品に2クール連続で同じ俳優が主演するなんて、異例中の異例。もちろん筆者のような坂口健太郎ファンにとっては、小躍りするくらい嬉しかった。
ただ、このときの発表では、肝心の作品タイトルが発表されず、元医者役、刑事役を坂口がクールに演じるサスペンス・テイストくらいの情報しかなかった。なるほど、これは事件性が高いぞと、さらに高揚した。
タイトル解禁の続報を待つ間、嬉しさ混じりにさまざまな憶測を繰り広げた。これは、もしや坂口健太郎帝国によるテレビ侵略が開始されたのか。筆者の場合、こんな拡大解釈の陰謀論までこしらえてしまったのだ。
この異例の発表で興味深かったのは、それぞれの作品を担当するプロデューサーのコメントである。
4月期土曜日『Dr.チョコレート』の藤森真実プロデューサー、7月期日曜日『CODE-願いの代償-』(5月23日情報解禁)の中間利彦プロデューサーがともに、「ワクワク」という同じ表現をしていたのだ。
そりゃ坂口健太郎が、2クール連続主演するともなると、誰だってワクワクするに決まっている。なので、この発表については、“坂口健太郎、ワクワク事件”と記憶しておきたい。