セックスレス夫婦、ついに離婚へ…浮気相手に“精神的つながり”を求めた夫の結論|ドラマ『あなたがしてくれなくても』
岩田剛典には、新名誠役に込める強い思いがある。
『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、毎週木曜日よる10時放送)第9話では、思わずそう感じる瞬間がたくさんあった。
クライマックスへ向けて、岩ちゃんの演技が、どんどん畳みかけられる。見逃せない場面ばかりの展開に、さてさて、ついていけるものか。
「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、限りなく“完成形”に近づいている岩田剛典の演技を読み解く。
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セックスレスという言葉、あるいは同時にレス戦友協定ももはや意味をもたないのかもしれない。
『あなたがしてくれなくても』第8話で、最終的に確認されたのは、新名誠(岩田剛典)が同じ営業部の吉野みち(奈緒)に抱く“精神的な”気持ちだったからだ。
残業を終え、帰宅した新名は、待っていた妻・新名楓(田中みな実)とベッドシーンを演じることになる。これでついにレス解消。となるはずが、新名は、途中で行為を中断してしまう。「ごめん」という彼のぼやきのようなつぶやきが虚しく響くばかり。
物語の発端こそ、レスによる肉体的な渇望感だったものの、今やそんなことにあまり関心はない。楓に不倫を疑われた新名が、「彼女とはそんなんじゃない」と言っていたように、彼はただみちとの精神的な関係性を求めているかに見える。
確かに第8話終盤で描かれるベッドシーンは、岩田剛典ファンなら待望し、歓喜すべき決定的な濡れ場ではあった。激しいキスを交わし、シャツからはだける岩ちゃんの素肌には、シルクのような手触りさえ感じた。
これは視聴者の間で個人差があるかもしれないが、でも筆者は、この場面に特別、エロティシズムを感じたわけではない。
だってあの瞬間の新名さんは、途中から完全に純愛モードに切り替わるんだから。こんな火遊びみたいな刹那に喜びを感じるはずがない。
新名も彼を演じる岩田も、自らの鍛え上げられた肉体をあられもなくさらけ出しながらも、その実、心までは裸にしていない。あの濡れ場での岩田は、心と身体がちぐはぐな新名の心情を繊細さを極めて表現している。
新名が求めている精神的な関係性
心と身体がちぐはぐな表現
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