あれほど親権を強く争ったのに、実際に親権を得ると、元妻はあまり子どものめんどうをみず、両親に頼り切りだったようだ。

「1年ほど前、土曜の午後でした。子どもたちがふたりで、住み慣れた自宅にやって来たんです。あれこれ話をしていたら、
長男が泣き出した。『私たち、パパと一緒に住みたい』と長女が言って……。離婚のときはママと住むと言わなかったら、あんたたちは住むところがなくなると妻に婉曲ながら脅されたそうです。
妻の両親も、父親ひとりに任せるより自分たちがバックアップするから子どものためにはいいと言った。
でも離婚してすぐ、妻の母が病気をしたりして、逆に長女が家事をさせられたようです。元妻からはなにも言ってこなかったから、子どもたちには申し訳なくて……」
その後、子どもたちは基本的に、平日は母の実家で暮らし、週末はユウジさんの家で過ごすようになった。時間が許す限り、ユウジさんは子どもたちをあちこちに連れていくが、今年中学に入った娘はクラブ活動が忙しくなり、息子は地域のサッカーチームに入ったばかりだ。妻とは子どものことについて詳細を話し合いたいのだが、電話に出てはくれない。LINEで短いやりとりをするだけだ。
「
僕がどうして妻にそこまで嫌われてしまったのかは、一向にわからない。今も養育費は払っていますしね。夫婦は他人に戻ってもいいけど、それが子どもたちに悪影響を及ぼしてはいけない。やはりあのとき、もっとがんばって親権をとるべきだったとも思っています。ただ、落ち着かない生活を子どもに強いているのがかわいそうになったから、僕はもういい、子どもに会えればそれでいいと思ったんですが」
一度決めた親権を変更するには家庭裁判所に調停を申し出なければいけない。ユウジさんは今、かなり仕事が忙しく、そうしている時間はない。娘は「時間を決めれば平日に会うこともできるよ」と言ってくれている。子どもたちに会うことだけが楽しみで、ユウジさんは今日も必死に働いている。
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<文/亀山早苗>
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