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歌舞伎町の野良猫が、幸せな家猫に。「たにゃのおかげで僕は死を選ばずにすんだ」

保護猫活動のボランティアを始めた

――Twitterの反響についてはどうですか? たにゃパパ:SNSっていいイメージがなくて、僕はこれまでどのSNSもやってなかったんです。でも、たにゃのTwitterの世界は、優しい言葉であふれています。たくさんのフォロワーさんがたにゃのことを見守ってくれています。
たにゃパパさん

たにゃパパさん

 それと、Twitterを通じて、保護猫の活動をしている方の存在を知ることになりました。深夜のパートをしながら身銭をきったり、自分の睡眠時間をけずったりして、野良猫を保護しているすごい方々です。僕もそんな方の力になれたらと、保護猫の搬送ボランティアをお手伝いするようになりました。譲渡会に出たり、里親さんのところに連れていったりしていますよ。  Twitterが本になるということにもびっくりしました! 本なんて、HIKAKINくらい成功しないと出せないと思ってましたから(笑)。たにゃは僕をどこへ連れて行こうとしているんだろう…たにゃに導かれるまま、流れに身を任せてみてもいいのかなって思っています。

お金は、なくなったら終わり

――周りの方はたにゃパパさんが猫を飼い始めたり、ウキウキとペットショップに日参する様子を見て、なんと言っていますか?
外でのたにゃ

外にいた頃のたにゃ

たにゃパパ:僕は名前を明かさずにTwitterを始めたので、周りの人には知られていないんですよ。自分の素の部分や弱い部分を丸ごとさらけ出しているので、絶対に知られたくないんですけど、じつは先日、会社の女性スタッフさんから「たにゃパパさんですよね…?」って聞かれて、カーッと顔が真っ赤になってしまって。その方にだけバレてました(笑)。猫が大好きで、たにゃのツイートを楽しみにしてくれているので、内緒にしてくれるそうです。  きっと周りの人は僕のことを「たんぽぽを踏んで歩くような人間」だと思っているんです。新宿、とくに歌舞伎町では強くないと生き残れないですから。でも、もともとの僕はたんぽぽをよけて歩く人間だったんです。それをたにゃが思い出させてくれました。  ずっと虚勢をはって生きてきました。ホッとする時間や優しい気持ちになる時間なんて、なかったんです。でも、たにゃに出会って、価値観がひっくり返りました。そうやってがむしゃらに働いて、お金を得ても、なーんの意味もない。なくなったら終わりですから。
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たにゃが教えてくれたこと
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