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「僕は障害者の両親のもと育った」19元メンバー・326が子ども支援を続けるルーツを語る

「いい人」のイメージが邪魔になることも

326こと、ナカムラミツルさん ただ、支援活動を続けているなかでは「いい人」とされるイメージが、邪魔になってしまう場合もあるそう。世間から抱かれるイメージに対して「嫌だ」と、326さんは強く主張します。 「今の日本って、品行方正を求めすぎるじゃないですか。SNSでは、自分の正義を振りかざして、人を平気で叩く人もいるほどですし。優しいことをする人が、イコール真面目ではないと思うんです。そう思われてしまうと僕みたいな不真面目で優しい人間はギャップで苦しむことになり、優しいことがしづらくなります。  僕だって人間だから、イラっとしてつい舌打ちしてしまうことだってあります。はなから『いい人』と見られてしまうと、そうした部分を見られただけでも幻滅されたり、僕の失態で支援活動にまで悪影響が出るのが本当に嫌なんです。  僕を気に入らないだけで、支援活動を邪魔されるのも困るし。本当に困るのは、難病で苦しむ子どもたちや親御さん、遺族のみなさん、今日も必死に治療の可能性を探っているお医者さんですから。  支援活動をしても正直、僕には1円たりと入らないのも理解してほしいですし、謙遜ではなく、僕自身はたまたまラッキーで飯が食えてるだけの自由人だと知ってほしいです!」

正義感や怒りを「困っている人を助けることに使って」

 自身の話から、さらにはSNSの風潮にも言及。叩かれる人たちを見て「悲しい」とこぼす326さんは「僕は、窮屈な正しさや人間性を求めない」と語ります。 「それぞれの持つ正義感や怒りは本来、悪い感情ではないと思っています。怒りはとても大きくて強いパワーです。その気持ちをぜひ、誰かを責めたり叩いたりすることに使うのではなく、困ってる人たちを助けることに使って、ぶつけて発散して欲しいんです。  そうすれば人を叩くより何倍も嬉しい反応をもらえるはずだし、自分のすべてを肯定してくれるような「ありがとう」をもらえるはずだから。ささいなこともあるけど、大きな幸せを自分の行動から生み出して生きてほしい。それが今の社会に対する願いです。……でも、えらそうですいません」
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見て見ぬふりをしていては、世の中絶対に変わらない
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