ダンス界の巨匠が残した「最後の言葉」…アイドルたちから“夏先生”が愛され続けた理由
ダンス界の巨匠にして、モーニング娘。やAKB48の「育ての親」として知られるダンスプロデューサー、夏まゆみさんが6月21日に逝去した。
夏さんのがんによる死はあまりに突然だった。それもそのはずで3月15日、『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)にて中山美穂さんが「会いたい人」として夏さんを指名し、過去にバックダンサーとして中山さんとツアーに帯同していたエピソードが語られていたからだ。
夏さんが“お姉さん”のような存在として信頼関係で結ばれていたことが明かされ、多くの人に感動を届けたばかりだった。夏さんのInstagramではその後、中山さんのライブに駆けつけて32年ぶりの出会いを果たしたことが報告されていた。
さらに夏さんはゴールデン進出に伴い、2時間スペシャルとして4月28日に放送された『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)にて審査員としてその姿を見せていた。
教え子とも共演したばかりだった。3月28日には元モーニング娘。の藤本美貴さんとYouTubeチャンネルにて共演し、元気な姿を見せていたのだ。
そして、夏さんの著書を10年に渡り、編集者として担当しつづけ、ともに作り上げてきた筆者にとっても夏さんの死は突然以外の何物でもなかった。
今年3月に刊行された最新作では3年にわたる制作期間のあいだ、ほぼ毎月、夏さんとお会いして打ち合わせを重ねてきた。そんな私でさえ、夏さんの訃報に接することになるなんて、ひとかけらも想像できなかった。
しかし、今にして思えば、藤本さんが夏さんの本を紹介した際、夏さん自身が「集大成の一冊」と表現していたことに、もしかしたら夏さんの言い知れぬさまざまな思いが詰まっていたのかもしれない。
いまの日本のアイドル文化の基礎を作ったとされる「夏先生」の訃報は大々的に報じられ、そこからモーニング娘。やAKB48の公式ツイッターが哀悼の意を伝えたのはもちろん、ダンス界からは近年、ダンスバトルの審査員として夏さんと肩を並べていたSAMさん、バブリーダンスで有名なakaneさんらも、夏さんの早すぎる死を悼んだ。