実家が入居している“恐怖のマンション”。自殺の多さより怖い、現住人の母の一言とは
筆者は以前『女子SPA!』で、実家のあるマンションで自殺の数が多すぎて超怖いという話を書いたことがあります。実は近年になって後日談が出来てしまったので、ここでご報告したいと思います。
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同じマンションに住んでいたおばさんが、最上階にある我が実家の目の前の階段から飛び降りたと聞いてから、ちょうど一年後。私はまたお盆のシーズンにぬるっと帰省しました。ふと思い立っての突発的な来訪にも関わらず、母は快く迎えてくれて、得意料理の炊き込みご飯やコロッケを振舞ってくれたのです。
私は焼酎ハイボールを片手に久々の実家の味に舌つづみ。温かいもてなしにホクホク顔だったのですが、母がふと思い出したかのようにこう告げてきたのです。
「そういえば、先週また階段のとこで飛び降り自殺があったんだよね」
箸を持つ手が止まりました。昨年に引き続き、なんと全く同じ場所から人が飛び降りたというのです!
前回と違うのは、身元不明の外部からの侵入者だったということ。ただ、年齢が70歳前後の女性であり、その点は去年亡くなったおばさんと一致しています。
改めて、このマンションでの自殺量の多さに震えおののいたと同時に、この話を淡々と世間話のように語る母に違和感を覚えました。
改めて思い返すと、このマンションに住む人たちの自殺に対する反応って一環してこんな感じなんですよ。長年付き合いのある近所のおばさんたちも、そしてたぶんここに住んでいた当時の自分自身も。
感覚が麻痺してるというか、この自殺率に対して何の疑問も抱いてないんですよね。私も実家を出てから、ようやくこのマンションを「怖い」と思うようになりましたし。
