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マクドナルドとドンキ広告の永山瑛太が“狂気”…と話題。日常を“ジャック”する強烈な俳優像

広告起用がディストピアのような世界

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスのプレスリリースより

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスのプレスリリースより

 こうした怪演と好演に、奈緒主演の不倫ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ、2023年)で演じたダメダメ不倫夫・吉野陽一役が連なる。改名後の永山は、まるで鬱々とした問題男キャラを好んで演じているようにさえ思える。  そのキャラの印象があまりに強烈なのかもしれない。視聴者や観客の日常生活に溢れる広告にも作中のイメージが影響する。例えば、永山が起用されているマクドナルドの広告を見てみよう。  永山扮する店長が「あなたと働きたい。」と呼びかける一枚がハンバーガーをのせるトレーに敷かれている。一見精悍な感じがするのに、『怪物』を観た後では直視出来ないという声がネット上で見受けられたりもしている。他にもドンキホーテの広告起用など、日常の中で永山を身近に感じる機会は多い。  マクドとドンキを抑えられては、日常がジャックされたも同然(?)。永山がいたるところに紛れ込む。  彼の顔で埋め尽くされるディストピアのような世界だ。それは冗談にしても、持ち前の爽やかさを狂気に、活力を恐怖に転換させる現在の永山瑛太は、強烈な俳優像を作り上げたのだ。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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