一緒に暮らす中では、天真爛漫な姿も。後ろ足に怪我を負っていたからか、うたちゃんはちょっぴりおニブさんで、高い所に登り、ドテッと落ちることも。自宅に大きな蜘蛛が出た時には飼い主さんの目を盗んで食べ、嘔吐。

「野良猫時代を思い出して食べてみたけど、おいしくなかったのかな?と思いました」
温厚で誰に対しても怒らないうたちゃんは、放っておけない魅力がある大切な家族になっていったのです。
しかし、病気の発覚を機に、穏やかな日常は一変。ある日、飼い主さんはうたちゃんの眉間が腫れてきたことに気づき、動物病院へ。詳しい検査の結果、悪性リンパ腫であることが判明しました。
うたちゃんの悪性リンパ腫は、完治が難しいとの判断。入院させて寂しい思いをしながら最期を迎えるより、我が家で看取りたい……。そう思った飼い主さんは自宅で緩和ケアをすることに決めました。

腫瘍は次第に、鼻腔を圧迫。うたちゃんは呼吸が苦しそうな姿を見せたこともありましたが、最期までお利口さんで、暴れず、自分の寝床で息を引き取りました。
「6歳とは、若すぎました。実はうたの亡くなる1ヶ月前、ウォルも同い年の6歳で亡くなりました。2匹を一度に失い、つらかったです」
ペットロスという言葉では決して片付けられないほどの悲しみを味わった、飼い主さん。心の中には、今もうたちゃんへの愛が溢れています。

「うたは、家族です。義父母も、うたに随分と癒やしてもらったことでしょう」
「ありがとう」という感謝をうたちゃんに贈り続けながら、愛犬・ちゆちゃんを愛でる飼い主さん。優しくお利口さんなうたちゃんは、天国から飼い主さんの幸せを願っていてくれるような気がします。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291