夜中2時、聞こえるはずのない音が……忘れられない3月3日の恐怖体験。霊に詳しい友人の種明かしに恐怖倍増
お化け屋敷で遭遇した幽霊ではなく、本物の怪奇現象に遭遇したとしたら……、みなさんはどうしますか?
本記事では、筆者が実際に経験した恐怖の怪奇現象について紹介します。
あれは、私がまだ7歳のころ。
私の家は転勤族だったため「邪魔になるから」という理由で、家に雛人形はありませんでした。
隣にある友達の家には7段飾りの立派な雛人形があり、友達の家に遊びに行っては、いつも「羨ましい」と感じていました。
そんな中、3月3日の夜、私は金縛りに会い体が硬直。その状態で、目が覚めたのです。
体は固まっているものの、なぜか「目の瞬き」は出来る状況。ありえない状況に、恐怖で身が震え、体には、恐怖で汗がブワーッと出ていました。
時期は3月で、まだ暑さも感じられない時期だというのに……。もちろん体は固まっているので、汗を拭くことはできません。
ふと壁に飾ってある時計を見ると、深夜2時。夜中に金縛りに遭うということは「もしかしてこれは怪奇現象?」と思った筆者。怖さのあまり「早く、もう一度眠りにつきたい」と思い目を閉じても、なかなか眠れません。
そんな中、少し時間が経つと、隣の家から笛、太鼓の音が聞こえてきたのです。人間の声は聞こえず、あくまで笛、太鼓の音色のみ。音色はとても美しい演奏で、まるでプロの演奏家のようでした。
3月3日の夜、深夜2時。こんな時間に楽器を演奏するなんて……。ふと私は「これはもしかして、隣の家にある雛人形の仕業なのでは」と思うようになりました。
翌日、雛人形の持ち主である友人に「雛人形の音色が家から聞こえたよ」と報告。しかし、友人は「何を言っているの?そんな訳ないじゃない」と一言。友人には、まったく信じてもらえませんでした。
友人の母親に伝えても、「あはは。面白いことを言うのね!もしかしたら、何か怖い夢でも見たのかもしれないね」と言われるだけ。
友人の家には、その翌日も立派な雛人形が佇んでいました。豪華絢爛な雛人形を見て、「私も欲しい」と願っていた願いを聞いて、もしかしたら私のために演奏をしてくれたのでしょうか……。
その後、私は父の転勤が理由で引っ越しをして、二度とその友人とも、雛人形とも会えずじまいに。しかし、あの時のことが気になっていた私は、心霊に詳しい友人に相談してみることに。すると、驚きの答えが返ってきたのです……。
金縛りにあった3月3日の夜の思い出
隣の家から笛や太鼓の音色が……
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