結婚して会わなくなった男友達とバッタリ。別れ際の“一言”が切なくも最高|ドラマ『いちばんすきな花』
多部未華子が最高だなと思う瞬間
生き物としてのマグカップ
ゆくえが雑貨屋で買ったのは、マグカップ。自分のためのひとつではない。椿と夜々と紅葉の分も合わせた4つ。ゆくえはこのマグカップについて鼓太郎にこう言う。「おそろ、いろち」。
とても短いフレーズだが、あの4人が使うことを考えると的確ではないだろうか。さらにゆくえの実感がこもった短縮表現によって、単なる物としてのマグカップではなく、生き物としてのマグカップのように思えてくる。
もしこれが「おそろ」だけなら、どこにでもいる仲良しグループ用だったろう。「いろち」であることで、それぞれの個性の違いを認め合う関係性であることが、マグカップひとつから描かれるのだ。
| | 『いちばんすきな花 シナリオブック 完全版(上)』 「男女の間に、友情は成立しますか?」フジテレビ系木曜10時ドラマに共感の声が続々! SNSで話題沸騰! いちばん「語りたくなるドラマ」のシナリオブック完全版。多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠 主演!『silent』の村瀬健プロデューサー×脚本・生方美久が“クアトロ主演”という新しいスタイルで描く、年齢も性別も過ごした環境も違う4人の友情と愛情の物語。 |
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