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乳がん治療におびえていた私が救われた、ある女性が“笑いながら放った一言”

“がん友”とカフェでおしゃべりしたり、夜景を眺めたり…

レインボーブリッジと東京湾

※イメージです(以下、同じ)

 そうして身体に違和感を持ちながらも、自由に歩くことができるようになったわたし。解放感から、院内探検をはじめることにしました。  院内には大きなコンビニやカフェもあり、そこで美味しそうなサンドウィッチやスムージーをテイクアウトしたり、薄味な病院食では物足りずコンビニであさりご飯やチキン、クラムチャウダーなどを買って休憩室で食べたり、バリエーションは少ないながらもグルメを堪能。  リハビリで出会い仲良くなった友人は、1週間前に手術していたので出会ってすぐに退院してしまいましたが、しばらくはリンパに溜まった水を抜くため通院の必要があり、通院のたびにわたしの病棟にも立ち寄ってくれました。  一緒にカフェでお茶をしたり、休憩室でおしゃべりしたりと、友人のおかげもあって、思った以上に楽しい入院生活を送ることができました。    わたしが入院していたのはレインボーブリッジが見える病院の高層階。眺めが最高で、夜景をゆっくり見たり。こんな優雅な時間が持てるなんで、入院も悪くないかも……。

久しぶりのゆったりした時間

 思えば出産以来、ゆっくり自分の時間を持つことがほとんどできていなかったと気づきました。一方、入院中は三食昼寝付き。上げ膳据え膳なんて優雅なものです。  持参した本はゆっくりと全部読めたし、こちらは長期入院患者のためにマンガや本の貸し出しもやっていたので、借りては次々と読破。本を読みながら寝てしまう……なんていうのもOKでした。  動けるようになってからは、なんともゆったりとした日々を過ごしました。退院するのがちょっと惜しかったくらいです(笑)。あれは天から休息として与えられたボーナスタイムだったのではないかとすら思います。
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抗がん剤生活を支える「アピアランス支援センター」
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