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乳がん治療におびえていた私が救われた、ある女性が“笑いながら放った一言”

抗がん剤生活を支える「アピアランス支援センター」

病院 わたしが入院したのは「がん専門病院」だったので、平日は毎日お昼に行われる腕を上げるリハビリに参加し、乳房摘出手術を受けた患者向けに、術後のブラジャー選びの講座が開催されるなど、患者のケアも整っていました。  また、がんの治療ではその病状にもよりますが、手術後、もしくは手術前に「抗がん剤」治療をすることも多くあります。抗がん剤は、脱毛などの副作用が強く出るものも多く、抗がん剤の治療を迷う人、治療中に困りごとが起こる人も多くいるようです。  そういった状況を踏まえ、抗がん剤による見た目の変化について相談できる場所が設置されていました。「アピアランス支援センター」という名前で、他の病院にも設置されているようです。臨床心理士さんや看護師さんがいることが多いようです。  抗がん剤は、薬にもよりますが、その多くは「脱毛」の副作用が起こります。やはり「毛が抜ける」というのはかなりのインパクトがあり、恐怖心を持たれる大きな理由だと思います。  外見の変化は、心にもダメージがあるため、外見のケアに寄り添うことで、より前向きに治療に取り組めるように設置されているようです。

「だいじょうぶ!」と明るい一言で不安が和らぐ

 わたしは手術前の検査で、ホルモン治療などが効かないがんと判明していたので、抗がん剤を強くすすめられていました。逆に、手術以外にできる治療が、抗がん剤しかないと。  医師にたくさん質問をして、「初発の乳がんはきっちり治すことが大事、そうすれば日常生活に戻れる」と聞いていたので、副作用がつらくても「毒を食らわば皿まで」のつもりで抗がん剤治療を乗り切ろうと思っていました。この後続く抗がん剤についても心の準備をしておこうと思っていました。  入院中は時間もあるし、情報収集にはもってこい。ドキドキしながら「アピアランス支援センター」を訪れてみることにしました。パジャマ姿で「入院中ですが良いですか?」と入ってみると笑顔で招き入れてくれました。  現在乳がん手術後で入院中だけれど、これから抗がん剤予定で、手術よりも不安だと伝えると、センターの人はあっけらかんと笑って「だいじょーーぶよっ!」と一言。 「抗がん剤って、ゲーゲー吐いて、やせ細って、身も心もボロボロになるイメージでしょ? それは全部ドラマの影響! 今は抗がん剤も、副作用を抑える薬もめちゃくちゃ進化しているから、仕事を続けながら抗がん剤を打ってる人もたくさんいるのよ!」
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末期がんの義母の姿
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