
ホームページで「地域猫や愛護活動にも力をいれていきたい」と話している通り、病院として保護・譲渡活動に取り組んでいる大師前どうぶつ病院。中島院長夫人が開業以前から保護・譲渡を行なっていたことが活動を始めたきっかけです。
開業後は個人でも活動を行っているスタッフと共に、忙しい業務の合間を縫って活動を行なっています。保護・譲渡は夫人とスタッフが、健康チェックと治療を中島院長が担当するという分業制。今までに譲渡をした犬・猫は100頭を超えているといいます。
そして、それぞれの理由で譲渡を見送られた元保護犬2匹、元保護猫2匹の計4匹が、ペットとして病院・自宅で暮らしているんですね。
取材で訪れた日も、保護された猫が1匹。ケージをのぞいたところ、「シャー!」と怒られてしまいました。早く新しい飼い主さんが見つかり、穏やな日々を過ごしてほしいものです。

病院として保護・譲渡活動をしていると、中には犬・猫を拾って、こちらの動物病院に丸投げするとい人もいるようで……。
「動物の保護活動は、拾っただけでは終わらないんですよね。その後も治療や譲渡活動をする必要があり、シビアなことを言えば、お金や労力が掛かります。
拾った後にも責任が発生するということが、もう少し周知されればと感じています」(中島先生、以下同)
その思いから、中島先生は譲渡活動の指南も行なっています。
インターネットを通じた募集方法、里親希望者とやりとりをする際のメールの文面の作成、譲渡条件の決め方などを教えることで、責任を持って活動する人の裾野(すその)を広げています。