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80歳・娘の死を乗り越え夫と障がいを持つ息子と3人暮らし。毎日を笑顔で豊かにする健康法

「笑顔を失わない。我が妹ながら尊敬します」と、『80歳。いよいよこれから私の人生』(すばる舎)にエールを送ったのは多良美智子さん。
80歳いよいよカバー

『80歳。いよいよこれから私の人生』(すばる舎)多良 久美子(著)

87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』の著者で『Earthおばあちゃんねる』でおなじみのYouTuberです。今回の主役の多良久美子さんは、多良美智子さんの妹さんなのです。 【姉・多良美智子さんのヒット著書をレビュー】⇒87歳・団地ひとり暮らしの女性が教える、毎日を楽しく生きるヒント

苦労を笑顔で乗り越えた先は…

笑顔がなんともチャーミングな久美子さんは、今年81歳。85歳の夫と、障がいを持つ息子との3人暮らし。 55歳になる息子さんは、4歳の時にかかった麻疹が原因で、最重度の知的障がい者になりました。当時は現実を受け入れがたく、苦しい毎日を過ごしたといいます。 しかしじょじょに気持ちを奮い立たせ、家でできる楽しみの達人になりました。料理、インテリア、縫物…、本書には久美子さんの暮らしの工夫がたくさん詰まっているのです。

80歳にしてフリーになった

多良さん1

写真:林ひろし(以下、同じ)

80歳を目前に、久美子さんは仕事と『障がい児・者の親の会』から離れました。まだ身体は動き、丈夫ですが、だからこそ「思いきりやりたいことをしたい」と自ら引退したのです。 久美子さんには息子さんと、息子さんの4歳下の娘さんがいました。しかし娘さんは癌に罹患し、46歳という若さで亡くなりました。 「頼れる子や孫のいる『安泰な老後』ではないけれど」と、笑顔で久美子さんは語ります。「先のことを思いわずらわない。今日1日乗り切るのを毎日繰り返して」と。
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