スーパーマーケットのから揚げは、各店がしのぎを削る看板メニューになっています
そしてもう一つ、スーパーマーケット研究家の立場から声を大にして言いたいのが、スーパーマーケットのから揚げがどんどんおいしくなっていることです。
心に残るおいしい漬けダレを徹底的に研究し、揚げ方や他総菜との組み合わせにもこだわりを発揮しています。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会が取材するお弁当・お惣菜大賞2024の受賞を見ていくと、「函館風!白・黒の旨みザンギ」(スーパーアークス)、「若鶏から揚げシークワーサー風味」(タウンプラザかねひで)と、ハイレベルな商品が登場しています。
もともと来店頻度が高く、専門店に比べてから揚げの価格が圧倒的に安いことに加えて、品質向上や多様化が加われば、スーパーが大いなる脅威になることは間違いありません。
唐揚げが、行列グルメになり切れない最大の理由とは?
いまだに行列を作っている「アイムドーナツ?(I’m donut ?)」。から揚げとドーナツは何が違うのでしょうか?
次に、から揚げが行列必至の繁盛店になり切れない理由を考えてみました。
これは2022年3月東京・中目黒にオープンし、いまだに行列の絶えないドーナツ専門店「アイムドーナツ?(I’m donut ?)」と比較してみると、大きな違いを発見することができます。
同店は、従来のドーナツとは食べ心地が大きく違う「生ドーナツ」を看板商品にしながら、身近なオヤツとしてのドーナツをオシャレスイーツに大変身。また、B級感のない本格的な味わいは、お店に並ばなければなかなか手に入れることができません。
一方から揚げは、プラスチック製のパックに爪楊枝や割り箸が添えられるようなカジュアルな世界。行列グルメを作る上で重要な鍵を握るスイーツ好きの女性が憧れる特別感とはやや異なります。
そうです、最近のトレンドフードには女性の心をつかむことも重要なのです。