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おしゃれして出社したら「巨大ポケットティッシュ」と笑われた35歳女性…何を着ていたの?

ハンカチを貸したところ……

そして劇中に登場した料理を模したメニューが食べられるカフェでランチを満喫すると、今度は真緒さんの方から「よかったらこの近くに私の好きな神社があるので行ってみませんか?」と誘ってみました。 「すると実は康之さんも神社仏閣好きだと分かり、私は内心『こんなに趣味が合うってどういうこと? もしかして運命の人なのかも』とドキドキしてしまって」 そして神社に到着し手水舎(てみずしゃ)でまず康之さんが手を洗うと、ハンカチを忘れたのか手をぶらぶらさせていたので、真緒さんはすかさず自分のタオルハンカチを差し出しました。 ハンカチ「『ありがとう! 優しいな』と受け取ってもらえ、これで私のポイントが上がったかな? と心を躍らせていたら、急に康之さんが微妙な表情になり『ごめん、ちょっとトイレ』と走って行ってしまったんですよ」 どうしたのかな? と思いつつ、返してもらったタオルハンカチをたたみ直そうとした瞬間、真緒さんはハッとしました。 「タオルハンカチから強烈な生乾き臭がしていて……うわ、やっちゃった! と時間を巻き戻したい気持ちでいっぱいになりました。乾いていた時は気にならなかったんですが、康之さんの手の水分をふくんだとたんにニオイが爆発してしまったようなんです」

デートは早めに終了

真緒さんは部屋干ししてあったタオルハンカチを、よく確かめずに慌ててバッグに突っ込んできてしまったことを悔やんだそう。 「そして康之さんがアルコールスプレーを手にたっぷりと振りかけて入念に擦り合わせているのを見てしまい、心から申し訳なく思いました。汚いし、臭いし、消毒せずにはいられなかったんでしょうね」 その後2人はお互いにタオルハンカチの話題には触れず、デートを続行しようと頑張りましたが、終始気まずい空気が流れてギクシャクしてしまい、早めの解散となりました。 「その晩に謝罪のメッセージを送ってみたのですが、康之さんからの返信はそっけないというかとても事務的で……嫌われてしまったんだなと悲しくなりました。そりゃあんなタオル平気で使っている女なんてドン引きですよね」 それ以来、会社で康之さんを見かける度に真緒さんは胸が苦しくなるそう。 「ビクビクしながら隠れるように康之さんの横をすり抜けたりして、本当に情けない気持ちになります」とため息をつく真緒さんなのでした。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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