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「年収2000万円の男性」と結婚したのに…待っていたのは“想像と真逆の生活”だった

高年収のはずが、想像以上の倹約っぷり

洋服代を節約する「私服の制服化ルール」、“掛けるだけ収納”で数量を固定etc夫は当時、年収2000万越え。ですが将来に備えなくてはいけない、と退職後の生活をイメージして、それに合わせて生活費をコントロールできるようにさせようとしていました。 「退職はまだ20年以上も先。貯蓄も大事だけど、楽しいお金の使い方もしたいと訴えてみましたが『大きな病気など、何かあったときのために必要だ』の一点張り。足りないというと、レシートを見せてと言われ、ひとつひとつ1円単位でチェックされ、息がつまります」 徐々に倹約家すぎる夫にうんざりしてしまった吉田さん。夫が帰ってくる時間帯になると気持ちが落ち込み、楽しいはずの夫婦生活が憂鬱な毎日でした。 そんな吉田さんは悩んだ挙句、仕事を再開。以前より収入は落ちましたが、運よく家から通いやすい職場が見つかりました。夫には、共同の口座に決めた額の生活費を入れるので、あとは干渉しないでほしいと訴えました。 そうこうしているうちに妊娠。出産したら仕事をやめて子どもとじっくり向き合って育てたいと思いはしましたが、ただでさえお金のかかる育児なのに、またあの倹約生活を続けると思うと恐ろしくなってしまいました。 「幸い職場は女性の出産にも理解があり、産休、育休も取れるようだったので、悩んだ挙句仕事を続けながら子育てを頑張ることにしました。子どもが生まれたら、倹約家の夫も財布のひもが少しはゆるむのかな、という期待もあり、そうなったら仕事をやめて育児に専念したいと思っていました」 ですがその期待は見事に裏切られます。

高年収のはずが、想像以上の倹約っぷり

夫は子どもが生まれて喜んではいましたが、ベビーグッズなども「必要ない」と最低限のものしか用意したがらず、レジャーなどにも消極的。習い事なども「必要ない」と言って渋っていたそうです。 「子どもが小さいうちにいろいろな場所に連れて行ったり、習い事などもさせてたくさんの経験をさせたいと思っていたので、仕事をやめる選択肢はありませんでした。外食や外出費用はわたしが出すと言えば、夫は文句がないようです。出かけるのもあまり好きではないので、わたしと子どもの2人で遊びに行ったりしています」 あまり協力的ではない夫に残念な思いを抱きつつ、仕事と育児の両立で頑張ってきた吉田さんはこう語ります。 「父の姿を見て、パートナーはお金にきっちりしていることが最重要と思っていましたが、『楽しくお金を使う』ことも大事だと思いました。生きてるうちにいろんな経験をしたいと思うわたしは、好きなことにお金を使うことは『お金に替えられない価値』です。夫とはそのあたりの価値観が合わず、残念だなと思います」 結局吉田さんが働くことで夫婦関係を継続していますが、お金の価値観が合わないと結婚生活は苦労するので、これから結婚を考えている人は事前によく話し合ったほうが良いと語ってくれました。 お金の話はとても大事なだけに、価値観のすり合わせが重要ですね。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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