News
Lifestyle

子どもへの性教育を「恥ずかしい」と感じてしまう“仕方のない理由”。「1冊のマンガを贈る」という選択肢も<マンガ>

『こどもせいきょういくはじめます』
『こどもせいきょういくはじめます』【特集】⇒マンガ『こどもせいきょういくはじめます』を読む

性教育「本当に伝えていいんだろうか」という恥ずかしさ

──おうち性教育はじめますシリーズの第3弾として、『こどもせいきょういくはじめます』を出された経緯を教えてください。 フクチマミさん(以下、フクチ)「第1弾の『おうち性教育はじめます』は、3〜10歳の幼児期から学童期のお子さんを持つ親向けに作りました。第2弾は思春期と家族編として、10〜18歳の思春期のお子さんを持つ親向けに。それぞれ、お子さんの年齢や成長段階に合わせて、どのように性教育を伝えていくかをテーマにしてきました。  ありがたいことに、多くの反響をいただき、『とてもためになった』『子どもと性について話すうえで、参考になった』という感想がたくさん届きました。一方で、読者の声を聞く中で、まだまだ抵抗感を持っている親世代が少なくないことも実感しました」 ──どのような声で、そのように感じたのでしょうか。 フクチ「『1冊目も2冊目も読んで、今まで知らなかったことが知れて勉強になった。けれども、いざ自分の子どもに性教育を伝えようとすると、どうすればいいのかわからない』『本当に伝えていいんだろうかという恥ずかしさや気負いがあって戸惑っている』といった声です。自分ではうまく伝えられないから、子どもに本を直接渡した、という話も聞きました。中には、直接渡すことすら恥ずかしくて、部屋の隅にこっそり置いて、偶然子どもが読んでくれることを祈っている方もいるだろうなと思ったんです」

私たち親世代が、性教育に抵抗感を持つのは当たり前

──性教育が大事だと理解していても、実際に行動するには大きなハードルがありますよね。 フクチ「はい。私自身、このシリーズを描くまでは、『生理』という言葉をネットで検索することすら恥ずかしいと感じるほど、抵抗感が強かったんです。だから、読者の方が気負ってしまう気持ちはとてもよくわかります。特に私たち親世代は、性教育をじゅうぶんに受けてこなかったので、抵抗感を持つのも当たり前だと思うんです。だからこそ、子どもが自分で学べる内容にしようと思い、今回の『こどもせいきょういくはじめます』を作りました」
次のページ 
学校で「妊娠の経過を教えてはいけない」という誤解
1
2
3
4
5
6
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ