
実は猫の歩き方にも病気のサインが隠されているのです。
「足をひきずったり、特定の足をかばうようにして歩いている場合、足にトゲのようなものが刺さっている、骨折しているなどの外傷性のほかにも、関節や神経系の異常が原因のこともあります。
特に高齢猫は、関節に変化が起きる変形性関節症という病気になりやすいため、歩き方が変だなと感じたら、病院で調べることをお勧めします」
ストレスはいろいろな病気の原因となるので、極力与えないようにすることが大切です。
「病院に連れていくことが大きなストレスになる猫は、獣医師に相談してみてください。疑われる病気によっては、飼い主さんが家で尿を採取して病院に持っていき検査するという方法などもあります」
最後に森先生に、猫のストレスのサインにはどのようなものがあるのかを教えてもらいました。
「『食欲がない』『粗相をする』『過度なグルーミング』『はげしく鳴く』『狭いところにずっと隠れている』など普段と違う様子が見られたら、それはストレスのサインかもしれません。よく観察して、ストレスの原因と考えられるものを取り除いてあげてください。それでも変わらない場合は病気の可能性もありますので、すぐに獣医師に相談することをお勧めします」