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「保険証レンタルは1回500円」家出女性たちの“末路”。怖い男と肉体関係を結ばされ、転落の果てに

 警察庁が発表している最新情報「令和5年中における行方不明者の状況」によると、2023年(令和5年)に警察に行方不明者届が出された人数は9万人超。中でも特に10代~20代で行方不明者が多く、全体のおよそ4割を占めています。  これらの行方不明者の中には、家出人も含まれます。そして若者が自由や救いを求めて家を飛び出した結果、搾取や犯罪の標的にされたり、犯罪に加担させられたりするケースも後を絶ちません。この深刻な社会問題について、「友人と家出をしたことで、悪い大人に利用されてしまった」という家出経験者の女性・日野美玲さん(仮名)にお話を聞きました。

両親と合わず、女友達と家出することに

飲み屋街 居酒屋

※画像はイメージです(以下同)

「私は年齢に見合わない門限やルールを押し付けてくる両親と反りが合わず、友人と家出をした過去があります。家出のキッカケは、同じような境遇に悩む智花(仮名)と初の居酒屋へ出かけたことでした」  親の愚痴などで盛り上がっていると、2人の隣で飲んでいた30代くらいの男性2人組が、「家を出たいの?」などと声をかけてきたのです。最初は戸惑った美玲さんですが、2人はノリがよくてやさしく、面倒見のよい印象だったそうです。美玲さんと智花さんの話にも親身に耳を傾けてくれました。

初対面の男の紹介で、家と職を見つける

「私たちが食べた分も支払ってくれて、『困ったらいつでも連絡して』と紳士的だったことも好印象でした。何度か遊ぶうち、佐藤(仮名)と名乗るその男性から『家出するなら、ちょうどいい物件がある』と持ちかけられました」  築年数は古いけれど、広くて日当たりもいい1LDKの物件。さらに佐藤は、オーナーが知り合いだというキャバクラも紹介してくれたため、美玲さんと智花さんはそこで働くことに決めます。そして、家出を決行しました。 「ところがしばらくすると、美玲さんが用事で出かけている間に尋ねてきた佐藤が、智花と肉体関係を結んでいたことが発覚したんです」
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「保険証レンタルは1回500円」転落していく友人
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