
切符の排出口にティッシュを仕込んだ
――切符は手作りですか?
ダンボールビーダマン:切符は100円ショップでフレークシールを見つけたので、それを使っています。
――あと、これも登園を促すためだと思うのですが、改札機が靴箱になっているのも素晴らしいです(笑)。

改札機の下の部分には息子さんの靴がズラリ
ダンボールビーダマン:作る前から切符を入れるところと出るところはなんとなく想定していたのですが「下部の空間が結構余っちゃうな」と思っていました。で、私たちが駅を使うとき、改札機をメンテナンスしている場面をたまに見るじゃないですか?
――はいはい、切符が詰まったときとか。
ダンボールビーダマン:改札機をパカっと開けて駅員さんが見ている瞬間って、すごくワクワクしないですか? 大人でも覗いちゃったりして。その機械チックな内部を再現しようと最初は思っていました。普段は蓋が閉まっているけれど開けたらガチャガチャしていて、見ても楽しめるようなものにしようと。
でも、そこまでするのは大変だし、きっとすぐ飽きられると思ったんです。玄関に置くものだから、実用性があるほうがいいし。
もともと、子どもの靴箱は大人の靴と同じところに入れていたのですが、大人に合わせた高さに扉の取っ手があるので、息子は自分で靴が取れないんです。でも、子どもの靴も自分で出し入れできるようにしたら勉強になると思い、最終的に改札機と靴箱はひとまとめにしました。
――使われている材料は、タッチ部分の付録以外すべてダンボールですか?
ダンボールビーダマン:ほとんどダンボールで、細かい部分に色画用紙なども使っています。ダンボールは、息子が使っていた子ども用おむつのダンボールです。

元はおむつのダンボールだった
――制作費はどのくらいになりますか?
ダンボールビーダマン:もともとダンボールは家にあったのですが、“改札感”を出すために反射する銀色も必要でした。その感じを出すため、ダイソーで折り紙を買いまくりました。それらを合わせても、合計で1000円以内くらいです。

だんだん“改札感”が漂い始める
――たしかに、改札機の画像を見ると光っていますね(笑)。
ダンボールビーダマン:はい。改札機の外観はインターネットで調べて、なるべく本物に沿った形で仕上げました。