Entertainment

71歳名脇役の息子2人はどちらも俳優になっていた。大河ドラマで共演→明治大学HPの対談記事が面白い!

過去と現実がクロスするトーク

 このインタビューは明治大学創立140周年を記念する掲載タイミングであり、ここにもたしかな歴史性を感じる。しかも星一は2018年卒業のOBとして、春平は当時現役生だった。過去(先輩)と現実(後輩)がクロスするトークでもあった。  兄は自然と演劇の道に興味をもち、明大の演劇サークルに入った。一方で弟は当初「演劇を始めてたまるか」という気持ちだったらしいのだが、兄とは違うサークルに入ることで芝居の世界を志す。  今ではともにプロの俳優となり、大河ドラマで初共演も経験したふたりに、インタビュアーが目標にする俳優の名前を聞いてみる。当然求める答えは、小日向文世その人なのだろうけど、ふたりはそれぞれドラマで共演した松田龍平と綾野剛だと答えている。

小日向兄弟の名回答

 でもやっぱり話題はどうしても父のことになる。そりゃ言及しなきゃならないよな……。みたいな感じでインタビュー全体の撮れ高を兄弟揃って満たそうともしている。 「父を超えたいという思いがあります。僕たちは一生『小日向文世の息子』として見られますし、比べられることが多いと思いますので、時間はかかるかもしれませんが父を超えなければいけないと思っています」とまず星一が話す。  すると春平が「いつか『小日向文世の息子』ではなくて、『小日向文世が、小日向春平の父親』というふうに認知されたら面白いなと考えていたので、兄の話を聞いてとても共感しました」と補足する。  美しい連携に阿吽の呼吸を感じるが、小日向兄弟のコンビネーションによるこうした名回答が、小日向家の俳優史をどんどんあざやかに更新していくのだろうと思う。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ