――もうすぐデビュー14周年を迎えられますね。
「こんなに長く続けるとは……。実はデビューして半年で辞めるつもりだったんですよ。アルバイト感覚のぬるい気持ちで始めたことだったので、当時は顔バレを気にしてテレビや新聞どころか雑誌の掲載もNGにしていました。でも、女優ユニットの活動をきっかけに、表に出る機会を断るのはもったいないと思うようになったんです」
――セクシー女優としての自覚が芽生えてきたわけですね。
「そう。もっと有名になりたくなっちゃった(笑)。それに、周りのスタッフさんたちが『小島みなみ』を盛り上げてくれることへの感謝もありました。その気持ちに報いたくなったんですよね」
――事務所ともメーカーとも良い関係を築けていたということですね。
「はい。とっても優しかったんです。今振り返っても、すごく良い環境でした。みんな私の気持ちを優先しつつサポートしてくれていましたね。私が苺が好きだって言ったら、メーカーさんは苺をいっぱいくれたし、マネージャーもショートケーキの苺を私に譲ってくれました(笑)」
――苺が基準じゃないですか(笑)。デビューのことはご家族にはどう話していたのですか?
「デビューする時に実家を出ることになったのですが、セクシー女優になるとは言えず『就職して事務員をやる』と伝えていました。急に都会で暮らすっていうと怪しまれそうだったので、しばらくは実家と都内23区の間くらいのところに住んでいましたね。OLなのに昼間から家にいるのはおかしいから、日中は電気を消して生活していました。イベントで一度でも使った服も、プライベートでは絶対に着ないように気をつけたりして」
――そこまで徹底していたのですか。では、どのタイミングでカミングアウトを?
「デビューから2年くらい経って、地上波のテレビ番組のオーディションに受かった時ですね。その頃にはもうセクシー女優として生きる覚悟を決めていたので、自分の言葉でこの仕事の良さを説明できる自信があったんです」