高温多湿はカビの天国! ナッツの注意点と科学的根拠
大容量だと、通常パックより食べ切るまでに時間がかかりますよね。特に日本の夏は、カビにとって最高の環境です。
ある研究では、様々な種類のナッツを異なる温度で保存し、アフラトキシン(カビ毒)の量を測定しました。
その結果、
室温(25℃)で3ヶ月間保存したナッツは、用いたすべての種類でアフラトキシンが安全基準値を超えてしまったのです……! ピーナッツに至っては、わずか1ヶ月で基準値を超えるケースも確認されています。(※2、※3)
とりわけ「温度」と「湿度」がカビの増殖とアフラトキシンの生成に致命的な影響を与えます。

何より厄介なのは、見た目では分かりにくいこと。だからこそ、特に夏場はナッツの管理方法を徹底することが、自分や家族の腸を守る上で非常に重要になってくるのです。
ここまで色々とお話ししましたが、少しの工夫で、カビ毒のリスクはぐっと減らすことができます。
「3つの鉄則」を覚えておきましょう!
1. 選び方の鉄則:「小分けパック」か「新鮮なもの」を選ぶ
やはり一番安全なのは、1~2週間程度で食べきれる小分けパックを選ぶことです!
2. 保存の鉄則:開封後は「密閉して冷蔵庫」が基本!
これが最も重要です! 密閉できる容器に移し替え、必ず冷蔵庫で保存しましょう。ジップロックなどの袋でも良いですが、酸素や湿気を通しにくいガラス製の密閉瓶や厚手の密閉容器が一番おすすめですよ!
3. 食べ方の鉄則:「素焼き・無塩」を選び、食べる分だけ取り出す
よく聞くかもしれませんが、ナッツを選ぶ際は、油で揚げたものではなく「素焼き(ロースト)」で「食塩不使用」のものがベターです。